リキまず肩のチカラを抜いて走ろう! マニュアル操作でスポーティな走りも楽しめる「原付二種」のMTモデル3選

人気の「原付二種MT」三車が示す装備性能と走行特性

 原付二種といえば「スクーター」の印象が強いですが、MTモデルなら軽快さはそのままに、クラッチ操作で走りの充実感を得られます。

 取り回しや維持費のメリットを保ちながら車検不要で燃費も優れる点も注目です。

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 原付二種のMTモデルにはどのようなモデルがあるのでしょうか。

 まずは、ホンダ「CB125R」です。

ホンダ「CB125R」

 CB125Rは全長2040mm×全幅820mm×全高1055mmで、ホイールベース1345mmの伸びやかなシルエットが高速域での安定感を高めます。

 マットガンパウダーブラックメタリックとキャンディーカリビアンブルーシーの2色を設定し、丸型LEDヘッドライトとショートテールがスポーツネイキッドらしい精悍な表情を作ります。

 5インチフルカラーTFT液晶メーターは、4wayセレクトスイッチで項目を切り替えられ、視認性と操作性を両立。テーパーハンドルがダイレクトな入力を可能にし、シート高815mmながら車両重量130kgと軽いため、足着きも良好です。

 水冷DOHC単気筒124ccエンジンは10000rpmで11kW・15psを発生し、高回転まで淀みなく吹け上がります。倒立フロントフォークとIMU付ABSが俊敏な挙動を安定させ、燃料タンク10Lで航続距離も十分。消費税込みの車両価格は52万8000円です。

じつは燃費性能も高いMT原付二種

 次に、ヤマハ「XSR125」です。

ヤマハ「XSR125」

 XSR125は全長2030mm×全幅805mm×全高1075mmで、ホイールベース1325mmという無駄のないプロポーションにネオレトロの意匠を融合しています。

 曲線を強調した燃料タンクと長いタックロールシートが水平基調を際立たせます。カラーはライトブルーイッシュグレーメタリック、ベリーダークオレンジメタリック、(ブラウン)、ブラックメタリックの3色が用意されます。

 丸型LCDメーターは速度回転数ギアポジション燃料残量をひと目で示し、ヘッドランプとテールランプはLEDで視認性を確保しました。

 水冷SOHC単気筒124ccエンジンはVVAを備え低中速域で粘り強いトルクを発揮しつつ10000rpmで11kW・15PSを発生します。

 A&Sクラッチがバックトルクを抑えるため街中でも扱いやすく重量137kgの車体と相まって取り回しは軽快です。倒立37mm径フロントフォークと267mmディスクブレーキが俊敏な操作感を支え、デルタボックスフレームが剛性としなやかさを両立。

 燃料タンクは10Lで日常からツーリングまで対応し、価格は税込50万6000円です。

 最後に、スズキ「GSX-S125」です。

スズキ「GSX-S125」

 GSX-S125は全長2000mm×全幅745mm×全高1035mmで、ホイールベース1300mmと、三車中最短の設定がクイックなハンドリングをもたらします。

 トリトンブルーメタリックタイタンブラックとタイタンブラックの2色が用意され、スーパースポーツ譲りのアグレッシブなスタイルが街中で存在感を放ちます。

 ビザ―内に納めた多機能液晶パネルは速度回転数ギア燃料を一目で把握できLEDヘッドランプが夜間視界を確保。

 水冷DOHC単気筒124ccエンジンは62.0mm×41.2mmのオーバースクエア設計とSCEMメッキシリンダーを採用し10500rpmで11kW・15ps、8500rpmで11Nmを発揮します。

 6つのセンサーを備えたインジェクションシステムと大型ラジエーターが効率的な燃焼と冷却を実現し、6速トランスミッションがパワーバンドを活用。

 装備重量135kgでシート高785mmと低めなため扱いやすく、小型軽量ABSとペタルディスクが高い制動力を支えます。スズキイージースタートシステムやハザードスイッチも装備し、価格は税込42万200円です。

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 3車はいずれも125ccながら、11kW・15psの最高出力を持ち、日常域では燃費性能が高く、長距離走行時の給油回数を抑えられる点も共通しています。

 倒立フォークと前後ディスクがスポーティな制動と接地感を提供する一方で、各社独自のエンジン設計や電子制御が個性を強調します。ギアを選びながら加速を引き出す楽しさは、ATスクーターでは得がたい魅力と言えるでしょう。