今乗ってもマジでイイなー! 1998年製のチェイサーツアラーVに乗ってみたら最高すぎた
クセの強い懐かしの旧車を試乗レポート!! KINTOでレンタルできるトヨタ チェイサー
売れているクルマや人気のクルマの試乗レビューをお送りするよう務めているベストカー編集部だが、なかには「激レア車のレポートが読みたい!」という声も。では、懐かしの旧車・トヨタ チェイサーの試乗レポートをお届けしよう!!
※本稿は2025年6月のものです
文:大音安弘/写真:池之平昌信 ほか
初出:『ベストカー』2025年7月10日号
【画像ギャラリー】そこはかとなく「走り屋仕様」なのが泣かせます!! 懐かしの旧車トヨタ チェイサーを試乗レポート(16枚)
憧れの旧車「チェイサー」がレンタルできる!
トヨタ チェイサー(JZX100)。旧車のレンタルサービス「ビンテージクラブ by KINTO」にて借り出せる。大事に乗られてきたことが感じられる極上車だった
憧れの旧車をレンタルできる「ビンテージクラブ by KINTO」に、1998年式チェイサーツアラーVの5速MTが加わった。私にとっては、20代の頃、友人がマークIIツアラーVを愛用していたこともあり、思い出深い一台だ。
最後のチェイサーとなった100系は、モータースポーツでも活躍したことで、同世代のマークII3兄弟の中では、最もスポーティな存在に。ただ晩年は、ドリ車としても重宝されたため、MTの状態のいいクルマは非常に少なく、同車は貴重な一台だ。
今見てもツアラーVのスポーティかつ尖った印象に変わりはないが、こんなにボディが小さかったっけと驚かされる。豪華と感じた内装も、今となっては極めてシンプルに映る。
早速、コックピットに収まり、キーを回す。瞬時に目覚める直6ターボのサウンドに、心がときめく。スポーツマフラーに変更されて、より直6サウンドが楽しめるのも嬉しいところ。やはり、直6は偉大な存在と再認識する。
発進時こそ、トルクが薄く感じたが、ブーストがかかりだすと、気持ちいい加速が味わえる。しかも中間トルクがしっかりしているので、5速でも不足を感じず、運転もしやすい。4ドア車だが、その走りの印象は、ライトウェイトスポーツカーのようだ。
現代車と比べれば、シンプルなメカのため、クルマの情報がよりダイレクトに伝わることも、そう感じさせるのだろう。だからこそ、流しているだけでも、楽しく心地よい。
速さでは現代の高性能車には及ばないが、心に響くクルマらしさが味わえるのは、間違いなくツアラーVだ。
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この2人も乗ってみた!
かたや「日常」、かたや「懐かしい」と、絵に描いたようなジェネレーションギャップを遺憾なく見せつけた
●編集部・梅木
ハッキリ言いまして「日常」ですよ、日常。X100系チェイサーなんて、ついこないだ事前撮影会に行って、発表会行って、試乗会行って、谷田部でゼロヨンやったもんね。
2001年まで売ってたクルマよ? ワタシの愛車は2000年式だからね。2.5L直6ツインターボは至極スムーズだし、操舵感だって「今のクルマ」的。普通に乗って楽しいクルマでした。
●編集アシスタント・望月
この時代のトヨタ車って、みんななんとなくカドの取れた独特な感触なんですよね。2.5Lで280psとは思えないほどジェントルなエンジンフィールも、乗り心地や操作系のタッチも、トリムの手触りも、どれも口当たりが優しいというか。
幼少期に親や親戚の多くが1990年代トヨタ車に乗っていた私としては、乗り込んだ瞬間から強烈に懐かしい一台でした。
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