「この投了図は結構衝撃…」広瀬章人九段、絶対王者・藤井聡太七冠撃破に笑顔「“100年ぶり”の勝利」/将棋・ABEMAトーナメント2025
「この投了図は結構衝撃…」広瀬章人九段、絶対王者・藤井聡太七冠撃破に笑顔「“100年ぶり”の勝利」/将棋・ABEMAトーナメント2025
“絶対王者”を破った充実の表情に、周囲もつられて笑顔となった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Bリーグ・第1試合、チーム藤井 対 チーム天彦が6月21日に放送された。注目の第8局では、広瀬章人九段(38)が藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)に勝利。「“100年ぶり”の勝利」と久しぶりの勝利の喜びを噛みしめていた。
3勝4敗と崖っぷちに立たされたチーム天彦は、勝負所の第8局に広瀬九段を投入。相手チームのリーダーでもある藤井竜王・名人との対戦が決まった。両者はタイトル戦を含む大舞台で激突したほか、ABEMAトーナメントでも対戦している。ともに勝ち負けを経験しているが、広瀬九段の体感では「勝ったのは“100年前”」と自虐的に振り返っていた。
本局は角換わりの出だしから、広瀬九段が趣向を凝らした作戦を見せ主導権を掌握。鋭く攻め続けると、藤井竜王・名人の終盤力を封じるように勝ち切った。投了を告げた藤井竜王・名人は、眉間に手を当てて苦笑い。チーム天彦の控室では、増田康宏八段(27)が「この投了図は結構衝撃ですね」と驚きを隠せない様子だった。
広瀬九段の快勝に、ファンも大興奮。ABEMAの視聴者からは「子育てしながら竜王名人を完封」「100年ぶりの勝利」「完勝だったじゃん!」「広瀬先生すごい」「すげえ広瀬カッコイー」「ぴろせ最強説」「百年ぶりだ!」とコメントが殺到することとなった。
広瀬九段は、「久しぶりに勝ちました!作戦はうまく行ったなと思ったんですけど、仕留めきれるかという…」とコメント。さらに、「100年ぶりの勝利だったので嬉しかったです(笑)」と笑顔を見せていた。
◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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