京王、「新型2000系」2編成導入・9000系リニューアル進む! 2025年度設備投資計画
9000系9731F ©︎2025 SANRIO CO.LTD.JAPAN 著作 株式会社サンリオ
京王電鉄は5月12日、2025年度の鉄道事業設備投資について発表しました。同日発表の「京王グループ中期経営計画『HIRAKU2030(2025年度~2030年度)』」 に基づき、日本一安全でサービスの良い持続可能な鉄道の実現を目指すものです。
主な取り組みとして、「信頼の源泉としての安全・安定性の維持・向上」「長期的な価値を創出する大規模事業の着実な推進」「持続可能な事業運営体制の構築とサービスの高度化」「脱炭素・循環社会への貢献」を掲げています。
このうち、「長期的な価値を創出する大規模事業の着実な推進」として、新型車両の導入と既存車両のリニューアル等を挙げています。
新型通勤車両2000系については、今年度に2編成の営業運転を開始予定。外観は車両前面、側面ともに円をモチーフにしたラウンド型とすることで、 多くの人が優しさを感じ、安心できる車両を表現したといいます。従来より環境性能をさらに高める施策として、フルSiC(シリコンカーバイド)素子を用いた新型のVVVFインバータ制御装置を導入し、消費電力のさらなる削減や車両の軽量化を図ります。また、さまざまな利用屋が乗車できるよう5号車に同社初の大型フリースペース(仮称)を設置します。2000系は、2027年3月までに10両4編成(計40両)を導入予定です。
京王2000系イメージ
©京王電鉄
京王2000系 大型フリースペース(仮称)(イメージ)≫
©京王電鉄
既存の通勤車両9000系(10両編成)については、順次リニューアルを実施。今年度は3月に運行開始した「サンリオキャラクターのラッピングトレイン」9731Fのほか、もう1編成のリニューアルを予定。リニューアルでは、VVVFインバータ制御装置やSIV装置(車両用補助電源装置)を更新。VVVF未搭載車と比較して約70%、現行9000系車両と比較して約20%の省エネ性能向上を図るとしています。車内の内装デザインについても、落ち着いた色調に統一されます。
京王9000系 2025年03月31日撮影
©レイルラボ BBsanさん
更新されたVVVFインバータ制御装置・SIV装置 ©︎2025 SANRIO CO.LTD.JAPAN 著作 株式会社サンリオ
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リニューアルした9000系車内 ©︎2025 SANRIO CO.LTD.JAPAN 著作 株式会社サンリオ
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9000系10両編成は、2025年3月現在200両(20編成)が在籍。京王によると今後のリニューアルについては、年に1〜2本ほどの計画で順次実施するとのことです。
京王ではこのほか、通勤車両8000系(10両編成)1編成でVVVFインバータ制御装置への更新を実施するとしています。
京王8000系 2025年04月30日撮影
©レイルラボ yumaちゃんさん