バイクがうまくならない人がやっている“3つの悪いクセ”|教習所でも多発する意外なミスとは?
バイクがうまくならない人がやっている“3つの悪いクセ”|教習所でも多発する意外なミスとは?
MotoMeganeをご覧の皆様、こんにちは!マッスルバイクちゃんねるのゆっちです!
教習指導員・ライディングスクールインストラクターとしての経験を基に、バイクを安全に楽しむための情報を発信していきます。
今回は「バイク初心者がやりがちなミス3選」というテーマでお話していきます。
バイク初心者がやりがちなミスと聞くと、そこまで大きい問題にならない程度のミスをイメージする方が多いかもしれませんが、実は意外と危険なミスも多く存在します。
しかしバイク初心者がやりがちなミスというのは、改善するのにそこまで難しいテクニックは必要なく 観ただけ聞いただけ即実践できるものが大半です。
なので今回は教習所に通っておられる方やバイク歴が浅い所謂バイク初心者の方がやりがちな、意外と危険なミスと改善方法について詳しく解説していきたいと思います。
①発進時にアクセルを回さない
1つ目は発進時にアクセルを回さないです。
発進時はアクセルを回しつつ半クラッチを繋ぐ、これはバイクに乗っている人であれば誰もが理解していることで基本中の基本になるのですが、バイクの運転に慣れていない人ほどアクセルを回さずに発進する傾向にあります。
これは教習所に通っておられる生徒さんもよくやってしまうのですが
何でアクセルを回さないのですか?
と聞くと大半の方が
・アクセルを回すのが怖い
・微調節ができない
・回さなくても発進できるから
と答えられます。
確かにアクセルは回しすぎると大きな音が出るのと慣れるまでは不意に回しすぎてしまうことがあるので、恐怖心を抱いてしまうのも分からなくはないですが、アクセルを回さない状態での発進にはそれ以上に大きいデメリットがあります。
それはエンストするリスクが高くなるのと発進でモタつくというものです。
バイクというのはクラッチレバーを緩めていくと回転数が下がっていきます。
そして回転数が下がりすぎてゼロになったところが所謂エンストという状態になります。
なので回転数がゼロになってエンストしてしまわないようにクラッチレバーをうまく操作してやる必要があるのですが、なぜこのときにアクセルを回した方がエンストしにくくなるのかと言うと、回転数が下がってしまっても問題ない幅が広がるからです。
大雑把に数値化してお話すると、アクセルを回していない状態での回転数が2000回転だとします。
この状態であれば2000回転がゼロになってしまわないように、1~2000の幅の中で微調節をする必要があります。
ただアクセルを回して4000回転まで回しておけば、下がってしまっても問題のない幅が広がりますよね。
幅が広がったということはエンストしてしまうまでの猶予が長くなるので、アクセルを回しておいた方が、エンストのリスクを抑えやすくなります。
そしてもう1つ発進時に回転数が下がってしまうということは、前に進もうとするパワーも下がることになるので、その分アクセルを回して回転数を上げてやらないと発進でモタつくことになってしまいます。
発進でモタつくと教習所の試験課題である急制動の加速距離が短くなってしまったり、一本橋の入口でバランスを崩すなんてことにもなり得ますし、公道であれば無理な追い越しをされたり煽られる原因にもなってしまいます。
という理由から発進時は怖くても面倒臭くても慣れてなくても、必要な分のアクセルを回して発進するという基本動作を確実に行うことをオススメします。
例え話としてお話した回転数のくだりについては本来はもっと複雑な仕組みで、バイクによって適切な回転数というのは変わってくるので、あくまでも1つの例として参考にしてください。
またアクセルの微調節が苦手という方向けの動画をYouTubeに投稿しているので、興味がある方は動画を貼っておくのでぜひそちらもご覧ください。
YouTubeで動画を見る
②ステップに足を乗せていない
2つ目はステップに足を乗せていないです。
発進後にバランスを崩すのが怖いからと、ずっと足をステップに乗せずに宙ぶらりんの状態で走行し続ける方が多いのですが、バランスを取るという観点からいうとそれは逆効果です。
何故なら当たり前のことではあるのですが、片足で不安定な土台で踏ん張るよりも両足で安定した土台で踏ん張る方がバランスを取りやすいからです。
これも少し大げさな例え話になってしまいますが、両足をステップに上げない状態というのは足を地面に着けずにバランスボールの上に座っている状態と同じです。バランスを取るのがめちゃくちゃ難しいですよね。
そして片足をステップに上げない状態というのは、片足だけを地面に着けてバランスボールの上に座っている状態と同じです。ある程度のバランス修正は利きますが当然両足を地面に着けておいた方が安定しますよね。
当然バイクはバランスボールと違って、動き始めれば安定する乗り物なので超低速走行を除けばバランスボールほどシビアなバランス感覚を必要としないですが、両足や片足が安定していない状態でのバランス修正が難しいというのは同じです。
またバイクはバランスを取るためにニーグリップやくるぶしグリップといった足で車体を挟むという技術が必要になるのですが、ステップに足を乗せていないとこれらの技術を使うこともできません。
バランスを崩すのが怖いからと足を宙ぶらりんの状態で走行するのは、むしろ自分を転倒する方向に追い込んでるのと同じですね。…ドMです。
なので足を地面に着かないとそもそもバランスが取れないようなシチュエーション以外では、しっかりとステップに足を乗せてバランスを取るようにしましょう。
ニーグリップやくるぶしグリップについての動画も貼っておくので、興味がある方はぜひそちらもご覧ください。
YouTubeで動画を見る
③カーブ中にクラッチを切る
3つ目はカーブ中にクラッチを切るです。
バイク初心者がやりがちなミスとして1番危険とも言えるのが、このカーブ中にクラッチを切るというものです。
クランクや8の字、右左折といった、車体をあまり傾けずに低速で曲がるようなときはクラッチを切っても問題はないのですが、ある程度の速度で車体を傾けて曲がるような場合にクラッチを完全に切ってしまうと、めちゃくちゃ転倒しやすくなります。
何故ならバイクというのはクラッチを切るとトラクションが抜けてしまうからです。
トラクションとは簡単に説明するとタイヤを地面に押し付ける力のことを指します。
例えば消しゴムを机に思いっきり押し付けて擦ると、摩擦力が発生して消しゴムが滑りにくくなりますよね。
逆に消しゴムを机に押し付ける力を緩めると、何の抵抗もなくスッと擦ることができると思います。
その力が緩まって何の抵抗もなくスッと擦ることができる状態が、バイクでいうトラクションが抜けている状態になります。
スッと擦れると聞くと、一見メリットのように思えますが、これをタイヤと地面に置き換えるとめちゃくちゃ怖いですよね。
クラッチを切ってトラクションが抜けている状態というのは、タイヤと地面の摩擦力が少なくなって滑りやすい状態になっているということです。
さらにトラクションが抜けてしまうと滑りやすくなるだけではなく、車体の挙動が不安定になってカーブを上手く曲がれずに事故を起こしてしまうなんてことにもなり得ます。
なので止むを得ない場合や敢えてそのような運転をするとき以外は、カーブ中にクラッチを切るのはやめておきましょう。
また絶対にやってはいけないというわけではないですが、カーブ中のギヤチェンジもクラッチを切ることになるのであまりオススメはしません。
減速と立ち上がりに必要なギヤの選択はカーブ進入前に済ませておくようにしましょう。
まとめ
以上が「バイク初心者がやりがちなミス3選」でした。
これらのミスは何故やってはいけないのか、何故こうしないといけないのか、という理屈さえ分かっていればすぐに実践できるものになります。
基本中の基本ではありますがこれらのミスをなくすだけで楽に安全に走行することが可能になるので、バイク初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
↓動画verはこちら↓
YouTubeで動画を見る
日本初!!バイク専用トレーニング複合施設『マッスルバイクファーム』
マッスルバイクファームは公道を安全に走行するための知識と技術を悠々と楽しみながら身に付けるための練習施設です。
教習所の試験課題でもある「一本橋・クランク・スラローム」といったバイクの基礎を一から学べるコースから 「変則S字や八の字」など広範な用途でご利用いただけるコースも設定しています。
またレンタルバイクや飲食物の提供、冷暖房完備のトイレや休憩所など、マッスルバイクファームは単なる練習施設ではなく、ライダーズカフェや道の駅のようなライダーが集まる場として運営しているのでぜひお気軽にお越しください。
ライダーのみなさまにご利用いただける「MUSCLE KITCHEN」がついにオープンいたしました!施設をご利用の方はもちろん、ツーリング途中の方もご利用いただけます。パンチのきいた独特の味と極太ちぢれ麺がクセになるマッスルラーメンや、つや姫の無洗米を用いたスペシャルカレーなど、ぜひご賞味ください。
『マッスルバイクファーム』の詳細はコチラ!## 注目のバイク動画を紹介!
モトメガネでは、オートバイに関する情報や、ライディングに関する豆知識、レース情報などを紹介しています。
この記事では、動画「マッスルバイクちゃんねる」チャンネル協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。ジャンル&排気量を問わず、さまざまなバイク情報を取り上げています。
function e(e, t) { let n = t.parentNode; n.lastChild === t ? n.appendChild(e) : n.insertBefore(e, t.nextSibling) }
function t(e, t = document) { if (t.evaluate) return t.evaluate(e, t, null, 9, null).singleNodeValue; e = e.replace(/^/+/, ""); let n = e.split("/"), l = t; for (let i = 0, r = n.length; i
"), i.text = "window._taboola = window._taboola || [];_taboola.push({mode:'alternating-thumbnails-a', container:'taboola-below-article-thumbnails', placement:'Below Article Thumbnails', target_type: 'mix'});", n.appendChild(l), n.appendChild(i), e(n, t) } Array.prototype.filter || (Array.prototype.filter = function(e, t) { if ("function" != typeof e) throw TypeError(); let n = []; for (let l = 0, i = this.length >>> 0; l