旬のピーマンを種まで味わうのがきじま流! 無限ピーマンを超える「豚ピーマンぽん酢」

ピーマンがとろとろ

テレビや雑誌を中心に活躍する料理家のきじまりゅうたさんが、料理の基礎やコツをご紹介!

調理がラクになるちょっとしたコツや、料理が飛躍的に上手くなるノウハウ、誰も教えてくれないマル秘テク、目からウロコの簡単レシピなど「料理はおもしろい」ことを伝えたいと語るきじまさんのyoutubeチャンネル「きじまごはん」から、編集部厳選の記事をお届けします。

夏の食卓を鮮やかに彩るピーマンには、疲労回復や美肌効果があるそうです。今回は、そんなピーマンを種ごと味わうレシピをきじまさんに紹介していただきます。種を食べるのには抵抗がある…という方もいるかもしれませんが、種までおいしく調理するコツを詳しく解説しますよ。ぜひ作ってみてください!

下ごしらえの手間も減って、栄養も摂れる一石二鳥レシピ

仕上げにねぎポン酢

ピーマンをじっくり焼くと、とろっとしてめちゃくちゃおいしいんです。今回ご紹介する「豚ピーマンぽん酢」は、じっくり焼いたピーマンに甘じょっぱい豚肉炒めをのせ、ねぎポン酢をかけた"夏の無限おかず”です! ピーマンはヘタだけ外して種とわたは食べてしまうので、下ごしらえの手間も減りますし、栄養も摂れる一石二鳥レシピですね。白いご飯に合うのはもちろん、おつまみにもオススメです。

材料

【材料】

豚ロース切り落とし:150g 

ピーマン:4個 

細ねぎ小口切り:2本分

かつお節:適量

サラダ油:小さじ1

あらびき黒こしょう:少々 

ポン酢:適量(大さじ2くらい)

砂糖:小さじ1

塩:小さじ1/4

作り方

ピーマンを切る▶︎切り方のポイントは?

ピーマン4個を切ります。

縦半分に切り、ヘタを取り、種は残す

縦半分に切り、ヘタを取り、種は残します。

縦半分に切ったピーマンをさらに半分に▶︎種までおいしく仕上げる焼き方のコツは?

縦半分に切ったピーマンをさらに半分に切ります。今回は斜めに包丁を入れました。ピーマンをじっくり焼くので、種までおいしく食べられますよ。

ピーマンの断面が下になるようフライパンに並べる

フライパンにサラダ油小さじ1を入れ火にかけます。ピーマンの断面が下になるようフライパンに並べ焼きます。

“ちょいコツポイント”は、ピーマンは蒸し焼きにして種まで柔らかくするです!

ピーマンの焼き方が今回の“ちょいコツポイント”です。

「ピーマンは蒸し焼きにして種まで柔らかくする!」

とにかくじっくり火を通して、ピーマンを柔らかく仕上げます。

2分蒸し焼き

フライパンに蓋をし、弱めの中火で2分蒸し焼きにします。

ピーマンを裏返して皮の面を焼く

2分たったら、ピーマンを裏返して皮の面を焼きます。

蓋の水分を拭き取る

皮の面も蓋をして蒸し焼きにしますが、蓋の裏側にはけっこう水滴がついていると思います。そのまま使うとピーマンが水っぽくなってしまうので、水分を拭いてから使ってください。

皮の面も2分蒸し焼きにする

皮の面も2分蒸し焼きにします。

蓋を取り、さっと炒めて水気を飛ばす

蓋を取り、さっと炒めて水気を飛ばします。焦げてしまったかと思うくらい焼き目がついていてかまいませんよ。

ピーマンを盛りつけ用のお皿に取り出す▶︎今回のレシピの材料は?

ピーマンを盛りつけ用のお皿に取り出します。よく焼いたことでピーマンがくたっとして種までおいしく食べられます。

フライパンで豚ロース切り落とし150gを焼く

フライパンで豚ロース切り落とし150gを焼きます。薄いお肉のほうがピーマンとの絡みがいいので、しゃぶしゃぶ用のお肉でもいいですし、もちろん豚こま肉でもOKです。

今回のレシピは味の組み立てが気がきいています。ピーマンには味付けをせず、豚肉は砂糖と塩で甘じょっぱい味に、最後にねぎとポン酢でさっぱり感のある夏向きの料理になっています。

砂糖小さじ1を入れ絡める

豚肉の色が半分くらい変わったら、砂糖小さじ1を入れ絡めます。

塩小さじ1/4を加える

次に塩小さじ1/4を加えます。

盛り付ける

肉の色がしっかり変わったら、火を止めて盛りつけます。

かつおぶし適量

ピーマンの上に豚肉をのせ、かつおぶし適量をかけます。

あらびき黒こしょう少々、細ねぎ小口切り2本分、ポン酢適量(大さじ2くらい)をかける

あらびき黒こしょう少々、細ねぎ小口切り2本分、ポン酢適量(大さじ2くらい)をかけます。

「豚ピーマンぽん酢」の完成

「豚ピーマンぽん酢」の完成です。

試食

じっくり焼いたとろとろのピーマンがおいしいですね!

ピーマンと豚肉を一緒にいただきます。じっくり焼いたとろとろのピーマンがおいしいですね!

この組み合わせはたまらないですね。

今回はピーマンに味付けをしませんでしたが、甘じょっぱいお肉と、かつおぶしと、ねぎポン酢と組み合わさると、たまらないですね。

夏はピーマンが安くておいしいので、ぜひ作ってみてください

夏はピーマンが安くておいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。いくらでも食べられますよ!

今回、教えてもらった「豚ピーマンぽん酢」について、気になるポイントをきじまさんに伺いました。

__ピーマンを焼くとき、なぜ断面から焼いた方がいいのでしょうか?

きじまさん:今回は種ごと食べる特殊な料理です。種を柔らかくするため、種のある断面からじっくり焼いてください。

__ピーマンが苦手な家族がいます。きじまさんは苦手な食べ物はありますか? どうやって克服しましたか?

きじまさん:子どものころは生のトマトが苦手でしたが、いつの間にか食べられるようになりました。無理に克服する必要はないと思います。新しい食べ物にチャレンジしやすい環境にいたほうがいいと思うので、無理強いして食べさせるのは逆効果かと!

__きじまさんおすすめのポン酢があれば教えてください。

きじまさん:ポン酢は断然自家製です! 柑橘がある冬のうちにまとめて作って一年で使い切るのがいいですね。以前に紹介したみかんポン酢もおいしいですよ。

きじまりゅうた

料理研究家。

祖母と母が料理研究家という家庭に育つ。

オリジナリティあふれるレシピと、わかりやすいトークを武器に、男性のリアルな視点から考えた「若い世代にもムリのない料理」の作り方を提案。現在は「NHKきじまりゅうたの小腹すいてませんか」「NHKきょうの料理」「NHKあさイチ」「CBCキユーピー3分クッキング」などのテレビ番組へのレギュラー出演をはじめ、WEB・雑誌 上でのレシピ紹介や、料理教室やイベント出演などを中心に活動している。著書『極狭キッチンで絶品!自炊ごはん』(新星出版社)。youtubeチャンネル『きじまごはん』を配信中。

取材・文=ジョッキー