「心の不調」だなんて…同僚女性を庇う言い訳はもうたくさん!【優しい夫とその同僚 Vol.98】
※このお話は作者スズさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■これまでのあらすじ
同僚・芹との関係を不審に思った妻から離婚を突きつけられた夫。かつて地元に帰省した際、芹と同じ宿に泊まることに。その日の晩、思い詰めた様子の芹から連絡を受け、夫は彼女のもとへ。夫婦関係の悩みを涙ながらに語る芹に「寝るまでそばにいて」と頼まれ、夫はその場に残りますが、酒に酔い先に眠ってしまい、翌朝芹の部屋で目覚めます。後ろめたさから友人の寝顔を撮るというアリバイ工作のような行動に出てしまった夫は、芹から事情を秘密にするよう念を押され、妻にもこの出来事を伏せることを決意するのでした。
■芹の力になりたいと思っていただけなのに…
「心の不調」だなんて…同僚女性を庇う言い訳はもうたくさん!【優しい夫とその同僚 Vol.98】

■2人のメッセージからは芹の不安定さは伺えない
■ただの同期が支えになれるわけない
芹が悩んでいると語っていた“夫婦のレス”が嘘だったのなら――。妻を深く傷つけてまで親身に寄り添っていた自分の行動はなんだったのかと、夫は後悔の念に駆られます。
そして、ようやく妻に話を聞いてもらえることになり、すべてを正直に打ち明けますが、妻の反応は冷たく、「その言い訳は厳しい」と切り捨てられてしまいます。
これまで見てきた芹とのやりとりは、まるで恋人同士のように楽しげなものばかり。悩んでいる人間の言動とは思えないと、妻は冷静に指摘します。
話を合わせていただけだと言う夫に対して、妻は問います。「それなら、なぜ最初に病院を勧めなかったのか?」と。医者でもカウンセラーでもないただの同期が、芹の心の支えになろうとすること自体、根本的に間違っているのです。
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