犬に与えてはいけない夏の食材とは? 犬に危険な食べ物の拾い食いにも注意

犬の飼い主さんのなかには、「愛犬に旬の食材を食べさせてあげたい」という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、人が食べることのできる食材でも、犬が食べると有害で命に関わる危険な食材もあります。

今回は夏が旬の食材から、犬が食べることのできないものを紹介します。

「犬に与えてはいけない夏の食材」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。

犬に与えてはいけない夏の食材とは? 犬に危険な食べ物の拾い食いにも注意

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

①ぶどう(レーズン)

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

ぶどうを犬に与えたことが原因で、腎不全や下痢を引き起こした中毒報告が多くあります。すでに腎臓などに持病のある犬は、重篤症状を引き起こすことも。

現在のところ、危険なメカニズムや致死量も明らかになっていないので、量の多少に関わらず、犬にぶどうをあげてはいけません。干しぶどうも同じ危険性があるので、与えないようにしましょう。

② いちじく

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

いちじくの皮や葉、果肉にソラレンやフィシンといった中毒性のある成分が含まれます。犬が摂取すると口内が炎症を起こしたり、嘔吐やよだれの症状を引き起こしたりする場合も。種も多いので犬に与えない方がよいでしょう。

③プルーン

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬がプルーンの葉・種・茎を食べたことで、呼吸困難やショック症状などが報告されています。毒性は乾燥する過程で強くなるので、特にドライフルーツはNG。生でも、乾燥状態でも犬に与えないようにしましょう。

④桃の種(果肉は犬に与えてもOK)

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

桃は果肉に水分がたっぷり含まれていて、整腸作用のあるペクチンも豊富な果物です。しかし、桃の葉や茎、種は犬の中毒性が報告されていて、とくに種には有毒のシアン化合物が含まれるので、誤食には注意が必要です。中毒を防ぐために、毒性のある種と皮は必ず取り除いて犬に与えてください。

愛犬に食べ物を与える前に、犬に安全な食材かどうかを確認することと、危険な食材を愛犬が拾い食いしないように注意することも大切ですね。

(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)

参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】犬に与えてダメな野菜・よい野菜とは? 与える際の注意点も解説』

参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『この果物、犬に与えてOK?NG?犬が食べてもいい・食べてはいけない果物』

参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『獣医師監修|犬に与えていい果物・ダメな果物 与える際の注意点も解説』

取材・文/maki

※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです

※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

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