人民解放軍の訓練に協力するロシア:ウクライナ戦争で得たノウハウを伝授?
ロシアが中国人民解放軍の訓練に協力

ウクライナの情報機関はロシアが近いうちに中国人民解放軍の訓練に参加し、ウクライナ侵攻を通して身に着けたノウハウを伝授すると見ている。『キーウ・ポスト』紙が報じた。
西側諸国の兵器に対抗する方法

同紙いわく、この訓練は人民解放軍の兵士600人を対象としたもので、ウクライナ軍が使用しているような米国製およびNATO加盟国製の兵器システムに対抗するスキルを伝えることが目的だ。
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防空システムの専門家、砲兵、戦車兵

なかでも、防空システムの専門家やエンジニア、砲兵、戦車兵の教育に焦点があてられる模様。
台湾の武力統一へ向けた準備?

『ニューズウィーク』誌によれば、中国はウクライナ侵攻を分析し、そこから得られた教訓をもとに台湾を武力統一しようと目論んでいる、というのが安全保障アナリストらの見解だという。
ロシアによるウクライナ侵攻を陰から支援?

中国はロシアによるウクライナ侵攻について、公式には中立の立場をとっているが、NATO首脳らは同国をロシアにとっての「決定的な支援者」だと見なしている。
中国企業に対する制裁を科したEU

実際、欧州連合(EU)はロシアのドローン製造業者に主要部品を供給していたと見られる複数の中国企業に対し、制裁措置を科した。
中国は「ダブルスタンダード」を批判

一方、中国政府は欧州諸国や米国がロシアとの貿易を続けていることを挙げ、EUは「ダブルスタンダード」を放棄すべきだと主張したという。ロイター通信が報じた。
中国側の主張

さらに、中国は武器をロシアに供与しているという事実はないとし、軍需物資の輸出は厳重な管理下にあると主張している。
ロシアの軍事技術を必要とする中国

ウクライナ国防省の元職員、アリーナ・フリステンコ氏は欧州政策分析センター(CEPA)に対し、「中国は依然として、ミサイルや潜水艦、電子戦システムといった分野において、ロシアによる先進的な軍事技術の提供を必要としている」と説明。
今後も続く軍事演習

同氏はまた、「人民解放軍はロシア軍がウクライナをはじめとする戦場で得たノウハウを熱心に学ぼうとしており、軍事演習はさまざまなレベルで続けられる可能性が高い」と見ている。
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