愛猫が『飼い主さんをじっと見つめて鳴く』のはなぜ?考えられる4つの理由 どう応えるのが正解?

1.「お腹が空いた!」食事や水への要求, 2.「構ってほしい!」甘えや遊びの誘い, 3.「あれ、どうしたの?」不安な気持ち, 4.「体調が悪いよ」病気や不調のサイン

愛猫が『飼い主さんをじっと見つめて鳴く』のはなぜ?考えられる4つの理由 どう応えるのが正解?

1.「お腹が空いた!」食事や水への要求

1.「お腹が空いた!」食事や水への要求, 2.「構ってほしい!」甘えや遊びの誘い, 3.「あれ、どうしたの?」不安な気持ち, 4.「体調が悪いよ」病気や不調のサイン

猫が飼い主をじっと見つめ何度も鳴く場合「お腹が空いた」と訴えているのかもしれません。

猫は飼い主の動きをしっかり見ていて、ごはんが用意される気配を感じ取ると、期待を込めてじっと見つめてアピールするのです。そのため、飼い主が食事の準備をしている時や、いつもごはんをもらう時間帯に見られがち。

鳴き声は要求の強さに応じて大きくなったり、しつこくなったりする場合もしばしば…。また食器の置いてある場所をちらちらと見たり、食器の前で座り込んだりする行動をとることもあります。これは、明確に「ごはんが欲しい!」というメッセージを伝えているサインなんですね。

水への要求も同様です。猫はきれいな水を好むため、水が汚れていたり、水温が気に入らないと飲んでくれません。

そのようなときは飼い主を見つめながら鳴いて「この水は嫌だ」という不満を表す子もいます。

この時の応え方

まずはフードボウルと水入れが空になっていないか確認し、必要であれば新鮮なごはんや水を補充してあげましょう。

ただし、ごはんの場合は要求されるたびにすぐに与えていると、猫が「鳴けばもらえる」と学習してしまい、肥満につながる可能性もあります。

決まった時間に決まった量を与えることを心がけ、健康管理も意識してくださいね。おやつも与えすぎには注意しましょう。

2.「構ってほしい!」甘えや遊びの誘い

1.「お腹が空いた!」食事や水への要求, 2.「構ってほしい!」甘えや遊びの誘い, 3.「あれ、どうしたの?」不安な気持ち, 4.「体調が悪いよ」病気や不調のサイン

猫は独立心が強い生き物と言われますが、飼い猫の場合は飼い主への甘えや愛情表現も豊かです。

たとえば飼い主がリラックスしている時や、何かに集中している時に、愛猫がじっと見つめ、短い鳴き声で呼びかけることがあります。これは、「ねえ、僕(私)のことを見て」「構ってほしいな」というサイン。

飼い主の愛情を求めており、撫でてほしい、遊んでほしい、抱っこしてほしいといった願望を鳴き声で伝えているのですね。

この時の鳴き声は、通常よりも甲高く、甘えた声になりがち。また飼い主の足元にすり寄ってきたり、頭をこすりつけてきたり、しっぽを立てて近づいてきたりすることもあります。

遊びの誘いの場合は、鳴きながらおもちゃを持ってきたり、遊びたそうに前足をチョンチョンと触ってきたりする行動も見られるでしょう。

この時の応え方

短い時間でも良いので猫のリクエストに応えてあげましょう。優しく撫でてあげたり、お気に入りのおもちゃで遊んであげたりすることで、猫は満足し、飼い主さんとの絆を深めることができます。

もし忙しい時でも無視をするのではなく、声をかけたり別の行動に誘導したりするのも良いです。

3.「あれ、どうしたの?」不安な気持ち

1.「お腹が空いた!」食事や水への要求, 2.「構ってほしい!」甘えや遊びの誘い, 3.「あれ、どうしたの?」不安な気持ち, 4.「体調が悪いよ」病気や不調のサイン

猫は環境の変化に敏感な生き物です。普段と異なる状況や、ストレスを感じる出来事があると、不安や心配を表現するために鳴くことがあります。

たとえば引っ越しや家具の配置換え、新しい家族(人間や他のペット)が増えた時、あるいは病院に行く前や帰ってきた後など、猫にとってストレスとなる状況下では、いつもより頻繁に鳴き、じっと飼い主さんを見つめるのです。

この時の鳴き声は不安を訴えるような、いつもより低く短い声になりがち。落ち着きなくうろうろしたり、隠れようとしたり、耳を伏せたり、瞳孔が開いたりするなどの不安のサインを同時に見せるときもあります。

これは「何が起こっているの?」「大丈夫かな?」という心配の気持ちを表しているサインです。

また、大きな音や見慣れない来客、あるいは外からの侵入者(他の猫や動物)などに対して警戒し、飼い主さんに助けを求める子もいます。

これは猫が飼い主のことを、自分を保護してくれる存在(母猫)として頼っており、自分を守ってもらおうと考えているからかもしれません。

この時の応え方

猫が不安を感じている時は、優しく声をかけ、安心させてあげましょう。また猫だけの隠れ家を整えて、猫の不安を和らげるサポートも忘れずに。

もし特定の状況で毎回不安そうに鳴くようであれば、その原因を取り除いたり、慣れさせるための工夫をしたりすることも大切です。

4.「体調が悪いよ」病気や不調のサイン

1.「お腹が空いた!」食事や水への要求, 2.「構ってほしい!」甘えや遊びの誘い, 3.「あれ、どうしたの?」不安な気持ち, 4.「体調が悪いよ」病気や不調のサイン

猫は痛みや不調を隠そうとする傾向がありますが、体調が非常に悪い時には、普段とは異なる鳴き方や行動を見せることがあります。たとえば「アオーン」「オーン」と低い声で鳴きながら飼い主さんをじっと見つめる場合、何らかの体調不良を訴えている可能性があります。

よっぽどのことがない限り、猫は鳴いて痛みをアピールしません。それでも大声で鳴いているときは猫からのSOSと思ってください。

この時の応え方

もし猫の鳴き方がいつもと明らかに異なり、元気がない、食欲がないなど、他の体調不良のサインが見られる場合は、動物病院を受診してください。

猫は病気を隠すのが上手なので、少しでも異変を感じたら早めに動物病院を受診しましょう!

まとめ

1.「お腹が空いた!」食事や水への要求, 2.「構ってほしい!」甘えや遊びの誘い, 3.「あれ、どうしたの?」不安な気持ち, 4.「体調が悪いよ」病気や不調のサイン

猫が飼い主を見つめながら鳴く行動には、さまざまな意味が込められています。そのすべてが、「あなたに伝えたい何かがある」という猫なりのメッセージなのです。

そのメッセージをしっかりと受け止め応えることで、猫との信頼関係はさらに深まります。

毎日の暮らしのなかで、猫からの「見つめ鳴き」のサインに耳と心を傾けてみてくださいね。