ワイには幼馴染がおる…関西弁の女子高生とのラブコメ漫画に「尊すぎる…」「はよくっつけ!」【漫画】
『関西幼馴染娘と青春を送りたかった話』が話題
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、寺西貴族さんが描く『関西幼馴染娘と青春を送りたかった話』をピックアップ。
寺西貴族さんが7月28日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2.2万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、寺西貴族さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
ある幼馴染の日常

『関西幼馴染娘と青春を送りたかった話』(1/17)
男性目線で幼馴染である女子高生・東淀川 珠代(ひがしよどがわ たまよ)のツンデレな様子を描いた本作。
ある日、珠代は「昨日な、ウチ告られたんや」と話す。「ワイと夫婦漫才でもしてる方がお前にはお似合いやわ」と返す主人公だったが、“夫婦”といワードにキュンとする珠代。
また、別の日は待ち合わせに30分遅れてきた珠代。連絡もしなかった珠代に怒っていた主人公だったが「腹減ってきよった…」と言うと、早起きして作ったというお弁当を珠代に差し出され、遅刻の理由を知る。
さらにホワイトデーにミモザのドライフラワーを主人公からもらった珠代は、照れ隠しに憎まれ口をたたくが、ミモザの花言葉を知り顔を真っ赤にするのだった…。
作品を読んだ読者からは、「こんな人生を送りたかった(泣)」「関西弁の女の子って可愛い」「最高すぎる」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・寺西貴族さん「サクッと読みやすいものを目指した…」

『関西幼馴染娘と青春を送りたかった話』(5/17)
――『関西幼馴染娘と青春を送りたかった話』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
まず「SNS上で読まれる漫画」を描こうと出発しました。紙媒体で読みやすい漫画と、SNS上で読みやすい漫画は文法が全く違うので、その修行の意味でも書いてみようという魂胆です。1pが一コマになっていてセリフでストーリーを進める形式が当時も流行っていたので、それに則って考えました。
次に、では何を描こうかと考えた時に「ラブコメだけど最後にどんでん返しがあるようなもの」がいいなぁと考えました。1p1コマなので、最後まで読んでからもう一回振り返りやすいと考えたからです。
次に、では1pでかつ連載形式でも耐えられる、読者が続きを追いたくなるようなキャラを考えました。その中で「関西弁のチャキチャキっ娘」というワードを思いつきました。作者が関西出身なので、キャラが立っている女性のモデルには事欠きませんでしたし、関西弁での会話はそれだけで漫才っぽく面白く読めるという狙いもありました。また、ずっとボケてくるような娘との会話が実生活でも楽しかったので描きたいとも思いました。1p目は関西娘との小競り合い、2p目のオチで関西娘がデレたり色んな表情を見せる。形式がこれで決まりました。
SNS上でサクッと読みやすいものを目指したので、10回目までには終わらせるべく構成を考え始めました。
次に、では「どんでん返し」は何がいいかと考えた時、「歳の差の幼馴染」が浮かびました。理由としては、関西弁で会話劇をしていても歳の差が感じにくいと感じたからです。年上に関西弁丸出しで話す女の子も作者の好みというのもあります。そしてどうせなら年だけでなく立場も違った方が、どんでん返し具合が大きくなると考え、男キャラの方は教師にしました。
あとは日常を漫才っぽく面白く、かつ「改めて読むと、生徒と教師」という伏線を気をつけて張りながらストーリーを進めていきました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
普通に読んだら関西弁での漫才会話だけど、改めて読むと「教師と生徒の会話」になるよう気を使いました。ただ、あからさまに伏線を張っているようにはしたくなかったので、自然に読み進められるラインを探りながら描きました。
あとは今作に限らず、とにかく読者に嫌な思いを持たせたくないのであまり嫌なキャラは出さないようにしています。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「関西幼馴染娘と青春を送りたかった話」というタイトルです。作者の「こういう青春送りたかったなぁ」という思いと、作中の男キャラの思いのダブルミーニングを狙ったからです。こういう思いを男教師キャラが抱いているということは、珠世ちゃんにどういう思いを感じているか・・そこから先はご想像にお任せいたします。
あとは「プリプリ怒りなや、ホルモンとちゃうんやし」というセリフです。これは本当に実生活で言われました。上手い事言うよなぁ・・
――普段作品のストーリーや展開はどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
まずはキャラありきで考えています。そのキャラがどんなシチュエーション、どんなキャラとの掛け合いだとより面白くなるか色々考えます。
キャラの魅力を考えて考えて、そうしていくと自然と思いつくストーリーが一番面白いと考えております。
――寺西貴族さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
現在、作品を商業化に向けて水面下で動いていますのでそれを形にすることが今の第一目標です。
他にも書きたい話はまだまだあるので、更新頻度を上げられるようにしていきたいです。
また、今回の「関西娘」のキャラが作者も大好きになった為、再構成したバージョンも創作して各配信サイトで配信しています。こちらもどんどん更新していきたいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも作品をお読みくださり、ありがとうございます。頂いたコメントなども全て目を通しています!
私自身は作品を創作する事は出来ても、一人では発信する力はありません。面白くて上手い漫画がゴロゴロしている昨今、一番難しいのは「まず読者に読んでもらうこと」な状況です。
ここまで色んな方々に作品を届けられているのは、ひとえに私を後押ししてくださる多くの方々のおかげです。まだまだ活動を続けて作品を創作していきたいので、厚かましいお願いですが皆さんのお力をお貸しください。必ず面白い作品にしてお返しいたします。
今後とも寺西貴族をよろしくお願い申し上げます。