ウイリアムズ代表、サインツへのペナルティに疑問「レーシングインシデントに過ぎない」
F1オランダGPではウイリアムズのカルロス・サインツJr.が、リアム・ローソン(レーシングブルズ)との接触でペナルティを受けたが、チーム代表のジェームス・ボウルズは彼を強くバックアップした。
ふたりのアクシデントが発生したのはレース27周目。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)がクラッシュしたことで出動したセーフティカーからの再スタート時、サインツJr.はターン1でアウト側から先行するローソンに仕掛けたものの、ローソンの左リヤとサインツJr.の右フロントが接触した。
この接触で、サインツJr.はタイヤをパンクしフロントウイングも破損。ピットインを強いられることになった。
そしてこのアクシデントに対し、スチュワードはサインツJr.に接触の原因があるとして、10秒のタイム加算ペナルティとペナルティポイント2点を科した。それもあり、サインツJr.は最終的にポイント圏外の13位で終えた。
関連ニュース:レース後、ボウルズ代表はこの接触に対するペナルティが重いと指摘。レーシングアクシデントの範疇だったと話した。
「カルロスのことは残念だ。彼にはペースがあったんだ。そしてあのインシデントは10秒のペナルティを受けるようなモノではなかったと私は感じている」
ボウルズ代表はウイリアムズがYoutubeに投稿した動画の中で、そう語った。
「せいぜいレーシングインシデントだった。今週末の彼はポイントを獲得するために、あらゆることを適切に行なってきた。しかしあの件によって、彼は再びポイント圏外に追い込まれてしまったんだ」

James Vowles, Team Principal of Williams
なおチームメイトのアレクサンダー・アルボンは、15番グリッドスタートだったものの、スタートで一気に10番手までジャンプアップ。セーフティカーなども味方に、5位と上位でのフィニッシュを果たした。
ボウルズ代表は、アルボンの出したこの結果を褒め称えた。
「アレックスはよくやってくれた。彼の1周目はカルロスの後ろにつける素晴らしいモノだったし、チャンスをモノにしたのも素晴らしかった」
「ピットクルー達もよくやってくれた。ピットストップは完璧だった。そしてストラテジーも今日は強力で、マシンのエンジニアリングのおかげもあって、我々は前進していくことができた」
さらにボウルズ代表は、オランダGPでルーキーながら3位に入り初表彰台を獲得したアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)のことも、ライバルチームのドライバーながら称賛している。
「VCARBはうまくやった。彼らは予選でも強かったし、表彰台に値する。しかし我々にとっては、どれだけ強いレースをしても、今週末はVCARBにポイントで上回られ、アストンマーティンと同じポイントに終わったという現実を思い知らされる結果でもある」
F1は連戦で次戦はイタリアGPが開催される。ボウルズ代表はモンツァでの好結果を期待している。
「次戦はモンツァだが、楽しみにしているよ。モンツァ、そしてバクー(アゼルバイジャン)のように、シーズン後半戦で競争力があると思う。ただ中団争いもかなり接近している。我々の仕事は、ライバルを上回り、シーズン終了までランキング5番手を維持することだ」
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