ドジャース・ロバーツ監督「準備ができていると感じた」予定より早かった大谷翔平の“5イニング登板”の舞台裏を明かす

大谷翔平選手、ベッツ選手、フリーマン選手をはじめ、多くのスター選手が所属するロサンゼルス・ドジャースを率いて、2024シーズンのワールドチャンピオンに導いた名将デーブ・ロバーツ監督へのABEMA独占インタビュー企画「おはようロバーツ」が、ABEMAにて9月1日に放送された。

大谷翔平の投球フォーム変化にも冷静な評価「今のところ心配していない」

今回も、ドジャースの本拠地であるドジャースタジアムにある「監督室」にてインタビューを実施。レギュラーシーズンも残り1か月となった中、右ひじの手術から2年を経て待望の復活勝利をあげた大谷翔平選手の現状や、復帰を目指す佐々木朗希選手の投球内容の進化について、ロバーツ監督が語った。

大谷選手は8月14日の古巣ロサンゼルス・エンゼルス戦との直接対決に登板し、復帰後初めて5回目のイニングに突入。連打を浴びて途中降板となったものの、マイク・トラウト選手との対戦など、日本でも大きな話題となった。

これについて、以前「9月前に5イニングは投げない」と言っていたロバーツ監督は「5回までやってみようと私が決めた」と明かし、「翔平が次の段階に進む準備ができていると感じた。1週間ほど早かったかもしれない」と、予定を前倒しした理由を語った。

また、大谷選手が投球フォームを調整していることについて、ひじへの負担を問われたロバーツ監督は「今のところ心配していない」とコメント。「彼が腕の角度やフォームを少し変えたことは知っている。それがただ単に今の彼にとって投げやすいのか分からないが、現時点ではあまり心配はしていない」と、冷静に状況を見守る姿勢を示した。

「朗希は体が大きくなった」佐々木朗希のフィジカル強化に期待も

一方で、8月中旬から復帰に向けて投球を再開している佐々木選手についても言及。ロバーツ監督は、佐々木選手が新たに取り組んでいる“ツーシーム”と“カットボール”2つの球種の狙いについて、「この2つは空振りを取るための球ではない」と明言。

「打者に芯を外させて打たせるようにする球。右打者には少し沈ませてゴロを打たせたり、左打者や右打者に対して小さくカットさせてゴロを打たせたり。彼のフォーシームをより生かすためのもの」と語り、佐々木選手の武器であるストレートとの“組み合わせ”が狙いであると説明した。

さらに、ロバーツ監督は「朗希は体が大きくなった」「朗希の体を鍛えるため、ストレングスコーチと話をした。ここ2か月は一所懸命鍛えていたよ。そのフィジカルを投球に生かさないといけない」と、トレーニング面での成長を強調し、復帰に向けて着実に歩みを進める佐々木選手へ期待を込めた。

そのほか、ドジャース史上最速の166.2キロをマークし、日本でも注目を集めたエドガルド・エンリケス選手について「彼は若いがとても才能がある」「特別な存在になる」と語る場面も。『おはようロバーツ』は、現在も無料配信中。