ハース、チーム一丸の”DRSプレイ”が大成功! 2台Q1敗退から大逆転のダブル入賞。オコン「僕らはしっかり準備したからね」

 ハースのエステバン・オコンはF1オランダGPの決勝レースで、チームとしてDRSを活かしてポジションを上げることを目指していたと明かした。これがレース展開と上手く噛み合い、オリバー・ベアマンの6位、オコンの10位というダブル入賞に繋がった。

 ハース勢はオランダGPの予選で苦戦。2台揃ってQ1敗退を喫し、ベアマンは予選後にパワーユニット交換を実施したため、ピットレーンからスタートした。

 しかし決勝でハースのふたりはハードタイヤでスタートして長く走る、他とは一線を画す逆張り戦略を展開。それを活かすためにオコンはペースをコントロールし、ベアマンに終始DRSを使えるようするというレースを披露。角田裕毅(レッドブル)以下を封じ込めることに成功した。オコンは唯一のピットストップを行なった直後にセーフティカーが出動してしまうという不運に見舞われたものの、10位フィニッシュ。ベアマンはこのセーフティカーのタイミングがどんぴしゃりだったという幸運もあって6位という望外の好結果を手にした。

「幸運だったとは思わない。僕らはしっかりと準備をしてきたと思う」

 そうオコンはレース後に語った。

「レース前に、チームとして確信していた戦略をひとつ実行した。それが、チーム一丸となって、DRSを使って前進することだけに集中したんだ」

「ある時点で、古いタイヤで後方のマシンを全て抑え込んだ。オリー(ベアマン)がDRSを使えない距離まで遅れた時には、僕が少し減速して、彼がDRSを使えるようにしたんだ。チームワークは、本当に素晴らしかった」

「残念ながら、僕はセーフティカーを活かせなかった。それが唯一のマイナスだった。かなりポジションを落としてしまった。最終的には、もっといい結果が出せたはずなんだ」

 しかしオコンは、チームとして好結果を手にできたことを喜んだ。

「でも、チームとしてはその戦略で恩恵を受けることができた。オリー(ベアマンの愛称)はマシンのパフォーマンスを最大限に引き出し、チームとしては、今日得られる最高の結果を手にできた」

 またフランス出身のオコンは、同郷アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)がオランダGPで初表彰台を手にしたことも喜んだ。

「そしてアイザック……同じフランス人である彼の結果も、とても嬉しい。彼が表彰台を手にできたことは、素晴らしいね。きっと、一生忘れられない日になるだろう」

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