ハミルトンクラッシュも、フェラーリは前向き? 苦境を脱し「モンツァに向けて自信を築けるはず」
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、F1オランダGPでクラッシュしたルイス・ハミルトンを支持する姿勢を示し、事故の原因として「マシンに何らかの問題が発生したかどうか」をチームが調査することを認めた。
レースを完走できなかったにもかかわらず、ハミルトンとバスール代表は、次戦イタリアGPに向けて前向きな姿勢を崩さず、ハミルトンのパフォーマンスに楽観的な見方を維持している。
ハミルトンは雨がぱらつく中、23周目のターン3に少しオーバースピード気味に進入。ターン外側のペイントエリアを踏んだ際にトラクションを失ったハミルトンはカウンターを当てたものの、マシンはアウト側のバリアにクラッシュしてしまった。
レース後、バスール代表は週末を通じたハミルトンのパフォーマンスを擁護し、リタイアしたにもかかわらず「彼の貢献は非常に良かった」と主張した。
マシンへの信頼不足が事故の原因かと問われると、バスール代表は率直に答えた。
「そうではない。今回は特殊なケースだ」
「最初の小雨で路面は湿っており、その前の周よりその範囲が広がっていたんだ」
彼は続けて、チームが車両に不具合があったかどうか調査を開始すると付け加えた。
「マシンに何か問題が起きたか調査が必要だが、私は何かあったとは思わない」と彼は認めた。
「全体的にルイスの反応は良好だった。マシンのペースとシャルル(ルクレール)のペースに順応し、(メルセデスのジョージ)ラッセルに追いつき、彼と戦っていた」
「サマーブレイク前の2戦が厳しいレースだったが、素晴らしいリカバリーを見せた。結果は期待していたものではなかったがね」

Frederic Vasseur, Ferrari
ハミルトンは金曜日の段階で、過去3年で最悪の金曜日だったと表現していた。そんな彼の心境について質問され、バスール代表は次のように答えた。
「木曜日は静かだった。サマーブレイク前の2戦が厳しい週末だったからだ。金曜日は彼自身というよりマシンの問題だった。今日の仕事ぶりには大いに満足だ。ルイスは良いペースを見せてくれた」
「マシンをコントロールし損ねた場面もあったが、全体的な貢献度は非常に高かった」
「モナコ以降は予選ペースが良く、カナダ、シルバーストン、オーストリアと彼は上向きだった。ブレイク前の最後の2戦は苦戦したが、Q3ではシャルルからわずか0.1秒差だ。我々は冷静さを保ち、シーズン全体で平均的に見なければならない」
「正直なところ、レース後の彼は過去4、5戦に比べてずっと前向きだった。ペースは保てていて、ラッセルと戦っていた。金曜日から挽回できたので、雰囲気は良かった」
「この週末から多くのことを学び、モンツァに向けて自信を築けるはずだ」
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