プーチン大統領にもの申したメラニア夫人:「各国の指導者は子供たちを支えるべき」
メラニア夫人の行動

米国のファーストレディでありながら、政治の表舞台に出ることはあまり好まないメラニア夫人。普段は夫の仕事とは距離を保っているが、今回は珍しく積極的な行動に出たようだ。
プーチン大統領宛ての書簡

米アラスカ州で米露首脳会談が行われた際、メラニア夫人は自らしたためた書簡をプーチン大統領に手渡したのだ。
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注目を集めるメラニア夫人の自己発信

『ニューヨーク・タイムズ』紙いわく、メラニア夫人は自分の意見を心中に留め、政界とは適度な距離を置く傾向があるため、プーチン大統領への書簡という形で自己発信したのは稀なことだ。
子供たちの幸せと無邪気さ

同紙によれば、メラニア夫人はプーチン大統領に対し、同じ親として子供たちの幸せと無邪気さを守るよう訴えたという。
「親愛なるプーチン大統領へ」

一方、FOX放送によれば、同夫人は書簡の中で、「生まれ育ちが田舎であろうと大都会であろうと、子供たちはみな安らかな夢を抱いています。愛情や可能性、身の安全を夢見ているのです」と述べたとのこと。
指導者の責務

さらに、書簡には「次世代の希望を育むのは親としての義務です。各国の指導者にとって、子供たちを支えることは、一部の人々がいい思いをすることよりも遥かに重要な責務です」と記されていた。
子供たちは無邪気に人生を始められるべき

メラニア夫人はまた、「プーチン大統領にもご同意いただけると思いますが、どの世代の子供たちも地政学や政権の意向、イデオロギーを超えて、無邪気に人生を始められるべきではないでしょうか」と主張。
人類全体への奉仕

そして、「プーチン大統領、子供たちはあなたの一言で、明るい笑い声を取り戻すことができます。子供たちの無邪気さを守ることはロシアばかりか、人類全体への奉仕となるでしょう」と続けた。FOX放送が続けている。
トランプ大統領のコメント

一方、『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、トランプ大統領はメラニア夫人が戦時下のウクライナで暮らす子供たちの訴えに心を動かされているとコメント。「彼女(メラニア夫人)はテレビに映し出される惨状や子供の親たち、繰り返される葬儀に心を痛めている。葬儀ではなく、もっと別の光景を見たいものだ」とした。
メラニア夫人に対する批判の声

その一方で、メラニア夫人に対する批判の声も挙がっているようだ。というのも、同夫人の書簡にはウクライナの子供たちへの言及がなかったばかりか、ロシアによるウクライナ侵攻には一言も触れられていなかったためだ。『ニューヨーク・タイムズ』紙が伝えている。
謝意を示したゼレンスキー大統領

しかし、同紙によれば、ウクライナのゼレンスキー大統領はメラニア夫人がウクライナの子供たちの窮状をプーチン大統領へ訴えてくれたことに感謝の意を表したという。
ファーストレディ同士のやりとり

さらに、ウクライナのファーストレディ、オレナ・ゼレンスカ夫人もメラニア夫人宛ての書簡をしたためており、訪米したゼレンスキー大統領を通じてメラニア夫人に手渡したと報じられている。
メラニア夫人に対する感謝を伝える書簡

ゼレンスカ夫人の手紙の内容は公開されていないが、メラニア夫人が子供たちを守るよう訴えたことに対し、感謝の意を伝えるものだったとされている。『タイム』誌が報じた。
連れ去られるウクライナの子供たち

同誌によれば、ウクライナの子供およそ2万人がロシアやベラルーシ、ロシア軍の占領下におかれた地域などに連れ去られたとされている。
ロシア化政策

これは子供たちからウクライナ人としてのアイデンティティを取り除き、ロシア化するための政策の一部だと見られている。
重大な戦争犯罪

『ニューヨーク・タイムズ』紙いわく、子供の連れ去りはロシアがウクライナで手を染めた戦争犯罪の中でももっとも重大なものだと考えられている。
国連による非難

実際、国連人権高等弁務官のフォルカー・テュルク氏はロシアについて、「何百万人もの子どもたちに想像を絶する苦しみを与え、大規模な人権侵害を行っており、責任は免れない」と非難した。『タイム』誌が伝えている。
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