「ツナ缶」を使った、加熱なし&たんぱく質も摂れる満足おかず

撮影・黒川ひろみ スタイリング・矢口紀子 構成&文・板倉みきこ

キッチンの滞在時間を減らし、汗をかく加熱調理もしない。でもたんぱく質はしっかり摂れる。そんな究極の“避暑”レシピをご紹介します。

ただのサラダにはせず、加熱いらずの副菜レシピ。手抜き料理と思わせないコツは、ボリューム感と味のバリエーションの豊富さ。

「缶詰など調理済みのたんぱく質系を主役にし、ピーマンやニラなど、生で食べられる野菜の中から相性のいいものを組み合わせます。味付けは、調味料だけでなく、スパイスや薬味、乾物を使うと新味のあるひと皿に」(フードコーディネーター・植田有香子さん)

食べ応えのあるたんぱく質と、生野菜の酵素やビタミンCなど、栄養成分をたっぷり摂れるレシピ。早速今夜から試してほしい。

「ツナ缶」を使った、加熱なし&たんぱく質も摂れる満足おかず

ツナ缶

合わせる具材や調味料を替え、ツナ缶をいつもと違うアレンジに。

ツナとゴーヤの梅マヨ和え

ツナとマヨネーズは定番の組み合わせながら、味が単調になるのが難点。梅干しの酸味、ゴーヤの苦味を加えると、ガラッと印象が変わる。

【材料(2人分)】

ツナ缶(小)…1缶

ゴーヤ…1/2本

玉ねぎ…1/4個

塩…小さじ1/5

A[マヨネーズ…大さじ2

梅干し(塩分11%、種を取って叩く)…大さじ1/2

砂糖…小さじ1/3

【作り方】

1. ゴーヤは種とワタを取って半月の薄切りにし、塩をふって5分置き、水洗いして水気を切る。玉ねぎは薄切りにし、水に5分さらして水気を切る。

2. 1と油を切ったツナを混ぜ合わせたAで和える。

ツナとレタスの韓国風サラダ

焼肉店などで人気のチョレギサラダを、より簡単なレシピで再現。レタスはシャキッとした食感を保つため、手でちぎるのがポイント。

【材料(2人分)】

ツナ缶(小)…1缶

グリーンレタス…100g

キムチ…30g

焼きのり…1/2枚

A[ごま油…小さじ2

酢…大さじ1/2

コチュジャン…小さじ1

【作り方】

1. レタスは食べやすい大きさにちぎる。混ぜ合わせたAで和える。

2. 1に油を切ったツナ、キムチ、ちぎった焼きのりを加えて混ぜる。

夏野菜の旨味和え

油入りのツナ缶のほうが、水煮缶より身がしっとりしていて油のコクも加わるため、味が決まりやすい。火を使わない調理向き。

【材料(2人分)】

ツナ缶(小)…1缶

水なす…1本

きゅうり…1/2本

セロリ…1/3本

塩…小さじ1/4

とろろ昆布…4g

A[酢…大さじ1

おろし生姜…小さじ1/2

【作り方】

1. 水なすは5mm幅の半月切りにして水にさっとさらし、水気を切る。きゅうりとセロリは5mm幅の斜め切りにし、塩をまぶして5分置く。

2. 水気を拭いた1に油を切ったツナ缶とAを加えて和える。とろろ昆布は手で割きながら少しずつ加えてその都度和える。

植田有香子さん(うえた・ゆかこ)

管理栄養士、フードコーディネーター

料理家。雑誌やWEBなどの媒体で活躍。企業のレシピ開発なども手掛ける。YouTubeで料理動画「東京ソロごはん。」を発信中。

『クロワッサン』1147号より