【シニア向け】申請しなければもらえない給付金5選!《老齢年金関連・雇用保険関連》でもらえる公的なお金とは?

支給要件や申請時期などを確認のうえ、速やかに手続きを取りましょう

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【シニア向け】申請しなければもらえない給付金5選!《老齢年金関連・雇用保険関連》でもらえる公的なお金とは?

国や自治体にはさまざまな給付金制度がありますが、その中にはシニア向けの給付金もあります。

自動で受け取れるものがある一方で、自分から申請しないともらえないものもあります。

知らなかったがゆえに受給もれにならないよう、具体的にどのような給付金があるのか確認していきましょう。

また、給付金ごとに支給対象者が決められていますので、自分が該当するかどうかチェックしてみましょう。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

老齢年金関連で「申請しなければもらえない給付金2つ」

シニア向け給付金のうち、老齢年金関連で申請しなければ受け取れない給付金を2つご紹介します。

老齢年金関連で「申請しなければもらえない給付金」(1)加給年金

加給年金とは、会社員や公務員など厚生年金保険に加入していた方が年金を受給し始める際に、扶養している配偶者や子どもがいる場合に、年金に上乗せして支給されるものです。

公的年金における「家族手当」にあたります。

「加給年金」の支給要件や支給金額は以下の通りです。

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加給年金

なお、「生計を維持されている」とは、次のいずれの要件も満たす場合です。

・生計を同じくしている(別居していても、仕送りをしている・健康保険の扶養親族である場合などは該当する)

・前年の収入が850万円未満、または所得が655万5000円未満である

加給年金の対象者が配偶者の場合、厚生年金受給者の生年月日に応じて、3万5400円〜17万6600円が特別加算されます。

老齢年金関連で「申請しなければもらえない給付金」(2)年金生活者支援給付金

年金生活者支援給付金とは、公的年金やそのほかの所得が一定基準額以下の方に対し、年金に上乗せして給付されるものです。

受給している基礎年金の種類によって、次の3つに分けられます。

・老齢年金生活者支援給付金

・障害年金生活者支援給付金

・遺族年金生活者支援給付金

この記事では「老齢年金生活者支援給付金」について、支給要件や給付金額を解説します。

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老齢年金生活者支援給付金

なお、2025年度の基準額は月額5450円ですが、物価変動率などを考慮し毎年度改定されています。

本年度は昨年度より2.7%の増額となっています。

該当者には「年金生活者支援給付金請求書」が送付されるため、受け取った際には必要事項を記入のうえ早めに返送しましょう。

【補足的老齢年金生活者支援給付金】

前年の所得の合計額が次の金額以下の方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。

・1956年4月2日以降生まれ:78万9300円超88万9300円以下

・1956年4月1日以前生まれ:78万7700円超88万7700円以下

老齢年金生活者支援給付金は、基準となる所得額を少しでも超えると支給対象から外れてしまいます。

そのため、所得基準額を少し超えてしまう方よりも、老齢年金生活者支援給付金を受給する方の方が、所得が多くなる可能性があります。

このような状況を解消するために「補足的老齢年金生活者支援給付金」が設けられています。

雇用保険関連で「申請しなければもらえない給付金3つ」

続いて、雇用保険関連で申請しなければ受け取れない給付金を3つご紹介していきます。

雇用保険関連で「申請しなければもらえない給付金」(1)高年齢雇用継続基本給付金

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高年齢雇用継続基本給付金

高年齢雇用継続基本給付は、60歳以降も働きたいという意欲のある方を応援し、65歳までの雇用継続を促進することを目的とした制度です。

具体的には、60歳以上65歳未満の従業員が、60歳到達時と比べて賃金が一定割合(原則75%)未満に低下した場合に、雇用保険から給付金が支給されます。

しかし、自分から申請しないと支給を受けることはできません。

では、詳しい内容を確認していきましょう。

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高年齢雇用継続基本給付金

なお、厚生年金を受給しながら会社で働いて厚生年金保険に加入し、さらに高年齢雇用継続給付も受給する場合、年金の一部が減額されることがあります。

詳しく知りたい場合は、年金事務所やハローワークに問い合わせてください。

雇用保険関連で「申請しなければもらえない給付金」(2)再就職手当

再就職手当とは、雇用保険における基本手当(「失業手当」といわれているもの)の受給要件を満たしている方が、早期に再就職したり開業したりする場合、一定の条件を満たしていると受給できる手当のことをいいます。

早期の再就職を支援する制度であるため、次の仕事に早く就くほど、より多くの金額を受け取れます。

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再就職手当

なお、申請時期は、就職した日の翌日から1ヵ月以内に提出することとされています。

再就職後は速やかに手続きを取りましょう。

雇用保険関連で「申請しなければもらえない給付金」(3)高年齢求職者給付金

高年齢求職者給付金とは、65歳以上の方が離職したときに受け取れる給付金です。

一般的な失業保険は65歳未満の方が対象なため、65歳以上の場合は高年齢求職者給付金の支給対象となります。

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高年齢求職者給付金

高年齢求職者給付金は一括で支払われるため、失業中の生活費などに充てられます。

経済的な不安が軽減され、再就職活動もしやすいでしょう。

なお、高年齢求職者給付金は就職する意思や能力があることが前提なため、家事に専念する方や自営業を開始する方など一定の場合は支給対象外となります。

まとめにかえて

シニア向けの給付金には、公的年金関係や雇用保険関係のものなどいくつかありますが、中には自分から申請しなければもらえないものもあります。

給付金は老後の生活費を補填する大切なものであるため、受給もれのないように、支給要件や申請時期などを確認のうえ速やかに手続きを取りましょう。

参考資料

・日本年金機構「加給年金額と振替加算」

・厚生労働省「Q&A~高年齢雇用継続給付~」

・ハローワークインターネットサービス「雇用継続給付」

・ハローワークインターネットサービス「就職促進給付」

・ハローワーク 厚生労働省「再就職手当のご案内」

・厚生労働省「離職されたみなさまへ<高年齢求職者給付金のご案内>」