活動若手作家とタッグを組んだ「KUTANI×KIMONO」から独創的な文様デザインを活かした扇子が新登場、伝統工芸の未来を創る活動とは?

デクシオーラ株式会社は、石川県の伝統工芸・九谷焼の若手作家とタッグを組み、彼らの独創的な文様を浴衣や甚平に落とし込んだ新ブランド「KUTANI×KIMONO(クタニキモノ)」を立ち上げ、2025年6月より一般販売を開始。今回、その第二弾として扇子が新たに仲間入り。クタニキモノの浴衣や甚平とおそろいのデザインで、ほかにはないトータルコーディネートを楽しむことができる。

扇子と浴衣をおそろいで楽しもう

KUTANI×KIMONOに込めた思いなどを担当者に聞いた。

ーー意図や狙い、目的、ターゲットは?

伝統文化にゆかりのない方々にとって、文化を日常に取り入れるのはハードルが高く、「工芸品って高価だし、どこか古臭い」と感じている方は少なくないと思われます。伝統産業界は過去20年で生産額は2000億円減少し、職人の8割が60歳以上。このまま、貴重な伝統が消えゆくのをただ傍観しているわけにはいかない。そう考えた私たちは、KUTANI×KIMONOを立ち上げました。

今までは、遠い存在に感じていた伝統産業をファッションと融合することで、和の文化をもっと身近に、もっと自由に楽しめるように。そしてKUTANI×KIMONOというブランドを通じて、人々が日本の伝統産業に目をむけるきっかけを作り出します。第二弾として追加した「扇子」は、伝統工芸である九谷焼をより身近に感じてもらい、もっともっと気軽に持ち歩いてもらいたいという思いで作り上げました。

さらに、流行を追い求めるファストファッションが横行し、大量生産・大量消費・大量廃棄が課題であるアパレル業界において、独創性と価値を兼ね備えたブランドとして確立させることで、弊社としても持続可能な取り組みのひとつとして広げていきたいと感じています。

ーーイチオシ、目玉となるポイントは?

KUTANI×KIMONOの最大の特徴は「作家ごとに異なる唯一無二のデザイン」です。

これまでアパレル業界では、伝統的な和柄を取り入れた商品は多く存在しました。しかし、KUTANI×KIMONOでは、九谷焼の若手作家がそれぞれの作風を活かし、一つひとつオリジナルの文様をデザイン。既存の伝統柄ではなく、九谷焼の色彩美とアートの表現をファッションへ昇華させた、新しいスタイルを提案しています。

また、KUTANI×KIMONOは常に進化するブランド。今後も新たな作家を迎え入れながら、より多彩なラインナップを展開していく予定です。

ーーアイデアはどのようにして生まれた?また、その実現に向けて苦労した点は?

KUTANI×KIMONOを企画・プロデュースした山田は、前職で茶道と出合い、日本文化の美しさや奥深さに惹かれました。趣味として始めた茶道も、12年の歳月とともに「守りたいもの」へと変わっていきました。

若い世代にも日本文化の魅力を伝えたい。その想いから、お茶会を開いたり、個人的な活動を行っていましたが、1人でできることには限界があると痛感。そんなとき、父が経営するデクシオーラへ入社しました。デクシオーラは、アパレルから生活雑貨まで多様な商品を生み出せる生産力を持っています。「この強みを活かし、日本文化を未来へつなぐために私ができることは何か」。そうして導きだした答えが「KUTANI×KIMONO」でした。

“焼き物の文様をアパレルに掛け合わせる”というのも新たな挑戦でした。弊社にとっても、作家たちにとっても未知の試み。そのため、何度も試行錯誤を繰り返しました。特に九谷焼の特徴である「九谷五彩」を、生地のプリントでどのように表現するかは大きな壁でした。しかし、作家たちと何度も打ち合わせを重ね、試作を繰り返す中で、ようやく理想のデザインを形にすることができました。

多くの方に手に取っていただきたいという思いがあるため、「扱いやすさ」と「価格」にもこだわり、手軽に楽しめるアイテムとしてお届けできるよう工夫しました。

ーーユーザーへのメッセージは?

私たちは、KUTANI×KIMONOを単なる新しいブランド立ち上げだとは思っていません。これは、「伝統工芸の未来を創る活動」と考えています。伝統は、ただ守るだけではなく、進化させることで生き続ける。私たちの手で日本の伝統を未来へつなげていきたい。それがKUTANI×KIMONOに込めた思いです。日本の美しい伝統を、次の世代へ、未来へ紡いでいくために、どうか一緒に歩んでいただけるとうれしいです。

KUTANI×KIMONO扇子の特徴

■(1)九谷焼作家が描く唯一無二のデザイン。まさに“身に付けるアート”

【写真】九谷焼作家が描く唯一無二のデザインは、まさに身につけるアート

九谷焼の若手作家たちが、それぞれの作風を活かして生み出す特別な文様デザインは、ただの“伝統柄”ではない。ひと言で「九谷焼」と言っても、作家それぞれが独自の作風を持っており、文様柄は作家の数だけ存在している。

独創性のあるデザインはユーザーの毎日に少しだけ伝統と彩りを添えてくれ、またクタニキモノの浴衣や甚平とおそろいのデザインのため、ほかにはないトータルコーディネートが楽しめる。

■(2)扇子収納カバー付きで、携帯にも便利

扇子収納カバー付き

収納カバーには、第一弾の浴衣や甚平の製作時に発生した残り生地を使用。文様は裁断箇所により一つひとつ異なるため、唯一無二のデザインとなっている。

収納カバーには浴衣や甚平の製作時に発生した残り生地を使用

■(3)ギフトにも、日常使いにもうれしいシンプル仕様

ロゴ入りの箱に扇子、同柄の収納袋が入る

KUTANI×KIMONOのロゴが入ったシンプルな箱に入っており、自分用としてはもちろん、日ごろの感謝を込めたギフトや手土産としても最適だ。

箱はKUTANI×KIMONOのロゴが入ったシンプルなもの

商品概要

セット内容:扇子・同柄収納袋・取り扱い説明書(収納カバー入り扇子はOPP袋入り)

サイズ:【扇子】幅約38センチ(広げた場合の最大幅)、縦約20.5センチ【外箱】245×60×18ミリ

混率:【扇面・収納カバー生地】ポリエステル100パーセント【収納カバー裏生地】ポリエステル100パーセント【扇骨】竹【外箱】紙

生産国:中国

販売価格:2750円

コラボレーション作家

・鳳凰 - 山崎大輝さん

・遊泳花 - 中谷まこさん

・夢見紋 - 坂川ひかりさん

鳳凰 - 山崎大輝さん

鳳凰 - 山崎大輝さん

遊泳花 - 中谷まこさん

遊泳花 - 中谷まこさん

夢見紋 - 坂川ひかりさん

夢見紋 - 坂川ひかりさん

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