「女性1人あたり8人以上を産むこと」を奨励するプーチン政権:止まらないロシアの出生率低下
ロシアの人口減少を前に

独立系オンラインメディア「モスクワ・タイムズ」によれば、かねて出生率が低下を続けているロシアで、ついには19世紀初頭の水準にまで達したという。
止まらない人口減少

独立系オンライン誌「ザ・モスクワ・タイムズ」によれば、かねてロシアでは出生率が低下を続けており、ついには19世紀初頭の水準にまで達したという。
3年半におよぶ戦争でさらに悪化

『ニューズウィーク』誌によれば、ロシアではすでに数十年前から人口が減少し始めていたが、2022年2月にウクライナへの侵攻を始めて戦争に突入したことで、人口問題がさらに深刻化したという。
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家庭を築けない若者たち

同誌によれば、ウクライナとの全面戦争が続いているロシアでは男性の死亡率が高止まりとなっていることに加え、徴兵を逃れるために国を後にする人も多い。たとえ国内に残ったとしても、家庭を築いて子供を育てる気にはなかなかなれないようだ。
過去200年で最低の出生数を記録

前出の「モスクワ・タイムズ」が紹介した人口統計学者アレクセイ・ラクシャの指摘によれば、今年の第1四半期にロシアで生まれた子供の数は史上最低レベルにあたる29.3万人から29.4万人であり、なかでも今年2月は過去200年余りでもっとも出生数が少ない月だったという。
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前年比で7.6%マイナス

同メディアによれば、今年2月の出生数は前年同月比で7.6%マイナスにあたる9万人余りだったという。
ロシア政権の見解

ロシアの大統領報道官ドミトリー・ペスコフは『ニューズウィーク』誌に対し、次のように述べた:「世界最大の国であるロシアで、毎年人口が減少しています。この問題を解決するには、平均出生率を上げるしかありません」
ロシア政府の少子化対策

同誌によれば、ロシア政府はこうした人口減少問題についてすでに対策を講じはじめているという。
子供をもたないライフスタイルを美化しない

英紙『ガーディアン』等によれば、ロシア政府は昨年11月、子供をもたない生き方「チャイルドフリー」を勧めるような行為をプロパガンダとして禁止する法律に署名したという。
女性が8人の子供を産むことを奨励

同紙によれば、プーチン大統領はロシアの人口を安定させるために、女性が子供を8人もつことを奨励したという。
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止まらない人口減少

「ザ・モスクワ・タイムズ」は、現在の出生数と死亡数の割合がこのまま続くとすれば、ロシアの人口は毎年50万人減少していく可能性があるとしている。