カルビー、森永ミルクキャラメルとコラボした「フルグラボール」

2025年8月25日 発売

フルグラボール ミルクキャラメル味(左)

カルビーは、森永製菓のミルクキャラメルとコラボした「フルグラボール ミルクキャラメル味」を8月25日に発売する。

フルグラボールは、シリアルブランドのフルグラをひとくちサイズの丸い形状にすることで手軽に食べられるようにした商品。2020年3月に「カルビッツ フルグラ」として登場し、2021年3月に「フルグラビッツ」、さらに2024年9月に「フルグラボール」へと名称変更されてきた。

今回の商品は、森永ミルクキャラメルの味わいを再現したもの。グラノーラ生地に森永のキャラメルソースを使用することでオリジナルの味わいに近づけているという。フルーツ素材としてクランベリーとラズベリーをあわせることで、キャラメルの甘さやミルクの味わい、ベリーの酸味が三位一体となって楽しめる。

栄養の面でも、食物繊維、鉄分、8種のビタミンをバランスよく摂取できる。

内容量は食べきりサイズの16gとなっており、店頭価格は130円前後になる見込み。

20日に開催された発表会では、カルビー ジャパンリージョン マーケティング本部 シリアル部 フルグラチーム ブランドマネジャーの大本都子氏、同フルグラチームの寺澤妃奈乃氏、森永製菓 マーケティング本部 菓子マーケティング部 キャラメル・キャンディカテゴリー担当の伊東恵梨子氏が登壇し、新商品発売の狙いなどを説明した。

(左から)カルビー ジャパンリージョン マーケティング本部 シリアル部 フルグラチーム ブランドマネジャーの大本都子氏、同フルグラチームの寺澤妃奈乃氏、森永製菓 マーケティング本部 菓子マーケティング部 キャラメル・キャンディカテゴリー担当の伊東恵梨子氏

大本氏は、自社のシリアル事業の直近の動向について、「米の価格高騰や健康意識の高まりが強い追い風になった」として、2024年度は規格の改定を行なった2月以外は前年を上回る伸長が続いたことを紹介。好調の背景には、コラボ商品の展開により新規ユーザーの獲得を図ったほか、休眠・離反ユーザーの再購入を促すマーケティング施策を展開したことがあったとする。

働く女性を中心にファミリー層をターゲットに朝食ニーズを狙ったフルグラ本体に対し、フルグラボールは間食として手軽に小腹を満たしたい若年女性が主なターゲットとされており、フルグラブランドの入口に位置づけられる。

寺澤氏によれば、今回の商品を企画するにあたり、「味を考えているときにもっと知ってもらうためにはどうすればいいか、ターゲットの若年女性に買ってもらうためにはどんなアプローチがいいのかを検討した」と振り返る。

検討を進めるなか、直近でブラックサンダーや白くまといったコラボ商品が好評だったことから、コラボ商品を出したらいいのではないかと考えるようになった。さらに、フルグラビッツ時代にキャラメルナッツ味が好評だったことから、よりキャラメル味を楽しめる商品を実現するため、日本のキャラメルで圧倒的なシェアを誇る森永製菓にコラボを打診したという。

「最初は味の再現性に不安があった」とするのは森永側の窓口になった伊東氏。カルビー側で試作品を作り、それを森永側が確認するという流れで開発が進められたが、「最初の試食では、トップにミルクキャラメルの印象、味わいの濃厚さを少し改良して、とリクエストした」のだとか。

これを受け、寺澤氏は森永以外の市販のキャラメルを買い漁り、森永ミルクキャラメルならではの特徴をひたすら確認。「最初にしいかりとキャラメルの甘さが来て、後味はミルクな感じがする」というキャラクターを掴み、最終的に伊東氏が「再現度は100点」とお墨付きを出せるほどの仕上がりを実現。寺澤氏は、苦労したのは味わいだけでなく、森永から供給を受けたキャラメルソースには粘性があるため、フルグラらしいザクザク食感を保つのが難しかったとしている。