最強スナップシューター「RICOH GR IV」正式発表! 待ちに待った全貌が明らかに

By CAPA編集部

リコーイメージングが、ハイエンドコンパクトデジタルカメラ「RICOH GR IV」を2025年9月12日に発売します。価格はオープンで、参考価格は194,800円 (税込)。直販サイトの「リコーイメージングストア」と東京・原宿の「GR SPACE TOKYO」では、抽選販売となる予定です。

最強スナップシューター「RICOH GR IV」正式発表! 待ちに待った全貌が明らかに

スナップ撮影に最適な小型軽量ボディと高画質を両立し、“最強のスナップシューター” を謳うGRシリーズ。その基本コンセプトである高画質・速写性・携帯性を継承しつつ進化してきました。前モデル「GR III」の発売から6年半ぶりに登場するこの最新モデルは、センサーと画像処理エンジン、レンズなどを一新し、画質の向上と薄型化を実現。操作系もブラッシュアップされました。

発表に先がけて開催された先行体験会にて。外装にはマグネシウム合金が採用されています。

■レンズ

薄型で高性能な新開発の広角レンズ「GR LENS 18.3mm F2.8」を搭載。GRシリーズの定番となっている35mm換算28mm相当の画角と開放F2.8の明るさを引き継ぎつつ、レンズ構成は「GR III」の4群6枚から「GR IV」では5群7枚になりました。高精度ガラスモールド非球面レンズや高屈折率低分散ガラスを採用し、ディストーションや色収差を抑制。画像周辺部までのシャープネスをさらに向上させています。

■高画質性能

新開発の裏面照射型APS-CサイズCMOSセンサーと画像処理エンジン「GR ENGINE 7」を搭載。画素数は「GR III」の有効約2424万画素から有効約2574万画素にアップし、解像力と階調再現性に優れた画質が得られます。最高ISO感度は「GR III」のISO 102400からISO 204800へと大幅に向上しました。

■手ブレ補正

手ブレ補正機構「SR = Shake Reduction (シェイク リダクション)」を内蔵。従来の3軸 (ヨーとピッチの角度ブレ、回転ブレ) に加え、接撮影時に気になるシフトブレも補正する5軸手ブレ補正に進化しました。シャッター速度換算で中央6.0段、周辺4.0段の補正効果を発揮します。

■速写性

GRシリーズ最速となる約0.6秒の高速起動を実現。さらに、マクロモードへの切り替えやレンズ収納時間も高速化することで、速写性が強化されています。

■AF性能

AFは、従来と同じく像面位相差AFとコントラストAFによるハイブリッド方式を採用していますが、性能は刷新されました。レンズ駆動の高速化とセンサーの高速読み出しにより、AF速度と精度がアップ。低輝度域でのAF速度、像面位相差AFの精度、AFカバー範囲も向上しています。

■操作系

本体の厚さは32.7mm・ボディ部のみでは24.5mmと、「GR III」より薄型化し、グリップを深く握り込めるようになっています。背面も指がかりがよくなりました。

レンズ収納時

レンズ繰り出し時

先行体験会にて。右が「GR IV」、左が「GR III」。

ボタンやダイヤル類は見直しを行い、操作性を高めています。「GR III」で採用されていた十字キー周りのホイールリングがなくなり、各種機能の呼び出し・設定がワンタッチで行える「ADJ」はレバー式からダイヤル式へ変更されました。

露出モードは、「プログラムAE」を選択した状態で前電子ダイヤルを回せば「絞り優先AE」、後電子ダイヤルを回せば「シャッター速度優先AE」へ瞬時に移行できる「プログラムオートEx」機能を新搭載。また、モードダイヤルには「Sn (スナップ撮影距離優先AE) モード」が追加されました。スナップ撮影距離と被写界深度を組み合わせて、奥行きにこだわった表現が楽しめます。

先行体験会にて。

■イメージコントロールに「シネマ調」を追加

仕上がり調整機能「イメージコントロール」には、往年のフィルム映画を思わせる「シネマ調 (イエロー)」「シネマ調 (グリーン)」を追加。パラメーターの「粒状感」には「サイズ」が追加されました。調整した内容は、「カスタム」としてイメージコントロールに追加できます。

■スマートデバイスと連携

Bluetoothおよび無線LANでスマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスとワイヤレスで連携。GRシリーズ専用アプリ「GR WORLD」を使用して、スマートデバイスへの画像取り込み、リモート撮影、カメラへの位置情報送信などが可能になります。

アクセサリー

■レンズアダプター「GA-3」

「GR IV」にワイドコンバージョンレンズ「GW-4」を装着するためのレンズアダプター。超広角21mmでの撮影が可能になります。希望小売価格は6,820円 (税込)。2025年9月12日発売。

■リングキャップ「GN-3 (DG)」

「GR IV」をドレスアップするメタリック仕上げの交換用リングキャップ。希望小売価格は5,060円 (税込)。2025年9月12日発売。

■充電式リチウムイオンバッテリー「DB-120」

「GR IV」専用の大容量充電式リチウムイオンバッテリー。希望小売価格は6,380円 (税込)。2025年9月12日発売。

■バッテリー充電器「BJ-12」

「DB-120」を一度に2個まで充電可能。希望小売価格は11,330円 (税込)。2025年9月12日発売。

■フィンガーストラップ「GS-4」

ホールド性を向上させる本革製のストラップ。希望小売価格は5,060円 (税込)。2025年10月下旬発売。

■メタルホットシューカバー「GK-2」

メタリックダークグレーのステンレス合金製ホットシューカバー。希望小売価格は5,060円 (税込)。2025年12月発売予定。

先行展示

2025年8月21日より「GR SPACE TOKYO」にて実機が展示されます。また、同所で10月27日まで開催される森山大道さんの写真展は、展示作品のすべてが「GR IV」で撮影されています。

RICOH GR IV 主な仕様

有効画素数 約2574万画素

撮像素子 23.3×15.5mm CMOSセンサー

レンズ [焦点距離] 18.3mm (35mm判換算 28mm相当) [開放F値] F2.8~F16 [レンズ構成] 5群7枚 (非球面レンズ3枚)

ISO感度 ISO 100~204800

シャッター速度 1/4000~30秒、バルブタイマー、バルブ、タイム

画像モニター 3.0型 約103.7万ドット TFTカラー液晶モニター (静電容量方式タッチパネル)

記録媒体 内蔵メモリー約53GB、microSD/microSDHC/microSDXC メモリーカード (UHS-I対応)

外寸 (幅×高さ×奥行き) 約109.4×61.1×32.7mm (操作部材、突起部を除く)

※レンズ部厚 31.3mm、ボディ部厚 24.5mm

質量 約228g (本体のみ)/約262g (バッテリー、メモリーカードを含む)

付属品 充電式リチウムイオンバッテリー DB-120、USBケーブル I-USB198、ハンドストラップ O-ST198