激辛らしい「唐辛子そうめん」いただいてみた → 食べ進めるにつれて箸が…

激辛らしい「唐辛子そうめん」いただいてみた → 食べ進めるにつれて箸が…

しばらく前に引っ越しをした。新居にやってきた友人が「引っ越し祝い! 夏はやっぱりこれでしょう」と、そうめんを手渡してくれた。

そうめんはなんぼあっても良いですからね、と受け取ったところで様子がおかしいことに気付く。 “激辛” って書いてありますけど……? 

【写真】どこから見ても そうめん とは思えない色だ

・本当に激辛なのか

友人曰く「イオンに入っている、オシャレな雑貨屋みたいなところで(ひと袋税込516円で)売っていた」らしい。売りドコロを間違えている気がしないではないが、それはさて置き。

本当に激辛なのだろうか。作っているのは三輪そうめん小西という、奈良県桜井市の会社だ。奈良県民にとってはお馴染みの、そうめんブランドである。

スタンダードな三輪素麺をはじめ、自然由来の色素を使用したカラフルな「みわのにじ」など商品の幅が広い。県内では、スーパーで姿を見かけることもある。

王道で堅実、家族みんなが楽しめるそうめんを取り扱う会社という印象だ。それなのに何故、激辛だなんて奇をてらった商品を作ってみたのだろうか。

キャッチ―なパッケージにしているだけで、もしかすると中身はそれほど激しいものではないかもしれない。ひと袋に3把(わ)入っており、1把だけ普通のそうめんだ。

あわせて食べると辛味が中和されるということなのだろうが、辛さを確かめるためには唐辛子入りのみ味わう必要があると考える。いざ……!!!! 

・スルスルいけない

袋から取り出した件(くだん)のそうめんは、奇麗な朱色。知らなければトマトでも練り込んであるのかな、と思うところだ。乾いた状態では、いつものそうめんの香りと変わりない。

お湯を沸かし、1分半から2分ほど茹でる。色以外は特にこれといった違いはなさそうだ。お湯を切って水でしめている際に、鼻をツンと突くような感じがしたが気のせいだろう。

この調子であれば、味も見た目ほどではないかもしれない。期待半分、警戒半分でまずはひと口。すすった瞬間に、いつものそうめんではあり得ない辛味を感じた。

とは言え我慢できないほどではなく、舌がピリリとする程度。「これくらいならば余裕かも」と、ふた口目からは箸でガっと掴んで勢いよく食べていく。

み口目あたりから、喉がヒリつき舌のしびれが広がっていく。ややせき込みそうになりながら、半分ほど食べたところで思わず箸が止まる。「いや、割とキツいな?」

我慢できないほどではないが、スルスルと食べられるものではない。そうめんと言えば、スルスルっといけるところが魅力だろうに。食べるにつれて箸が進まなくなっていくのだ。

記者はどちらかといえば辛さに強い方だと自認しているので、食べられないほどではないが、ちょっぴりしんどい。完食後は喉のヒリヒリがしばらく続き、お腹の中もなんだか熱い気がした。

辛いものが苦手な人にはオススメできないくらいには、しっかり辛かった『三輪乃唐辛子そうめん』。辛いものが得意な人は、試してみてくれ。そうめんの新たな一面を見ることが出来るぞ。

参考リンク:三輪乃唐辛子そうめん

執筆:K.Masami

Photo:Rocketnews24.