【2歳の息子】発語の遅れ、数カ月待ち、療育…シングルマザーが語る、発達障がい児の育児とリアル【作者に聞く】

リュウ君もご機嫌!?

フリーデザイナーとして働きながらパートにも出る、シングルマザーの「まる」さん。ある日、幼い息子が発達障がいの可能性を指摘される。初めての育児に加えて、息子の成長への不安や戸惑いが押し寄せる。しかし、親の苦しみをよそに、ゆっくりと確実に成長していく息子。やがて、発達障がいは単なる「性格の違い」とさえ思えるようになってきた…。

「なんでうちの子が…」戸惑いと不安を抱えた日々

「自己紹介」1

「自己紹介」2

「自己紹介」3

「発達障がいに気づいたきっかけ」1

「発達障がいに気づいたきっかけ」2

コミックエッセイ『自閉症育児奮闘記~今できること』は、まるさんと息子・リュウ君の日常を描いた作品だ。まるさん(@shishishishimr)はTwitterなどでコミックエッセイを発信しており、その育児の悩みや、発達障がいを抱える息子の成長に共感の声が集まっている。

本作では、息子が発達障がいと診断されてから保健師や支援センターとの面談の様子が描かれる。保育園の先生に指摘された息子さんの発語の遅れ、なかなか療育までつながらない焦り。不安な日々を過ごしながらも、息子の成長を感じて少しずつ前向きになっていく。

「療育に通って意味あるの!?」初めての療育は戸惑いの日々

今回は、数々の面談を経てやっと療育へ行けた時のエピソードを紹介。療育とは、発達障がいの子どもが自立した生活を送れるようにする支援のこと。「療育に行けば何とかなる!」と期待していたまるさんだが、最初はご機嫌だったリュウ君も、次々と新しい体験を要求されることに戸惑い、次第にしり込みする。

リトミック(音楽に合わせて体を動かすこと)になると、リュウ君は部屋から出たい仕草を見せる。「ママがやっているところを(子どもに)見せるのが大事」との指示に従い踊り続けるまるさんだが、リュウ君は反応してくれない。親子体操では逃げ出してしまい、まるさんは一人でぬいぐるみと体操をする羽目になった。

療育初体験は期待通りにはいかなかったが、「最初は本当に、療育に通って意味あるの!?と半信半疑でした。ですが、数か月と通い続けているうちに、息子も場に慣れてリラックスしてきました。今では教室から逃げることもなく楽しんでいます。そうして、先生やお友達との関係性を作っていくことで、少しずつやり取りができたり、話を聞いたりができるようになっている印象です」と、その後の心境の変化を語った。

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