子どもを『ネガティブ思考』にする親のNG行動７つ…その影響は思った以上に深刻かも！
子どもを『ネガティブ思考』にする親のNG行動７つ…その影響は思った以上に深刻かも！
親の言葉や行動が子どもの思考を左右する
子どもの性格や考え方は、生まれつきの性質だけでなく、日常生活の中で周りの人から受ける影響によって大きく変わります。
特に毎日接している親の言葉や態度は、子どもの心に強く響きます。明るい言葉や優しい態度が多い家庭では、子どもは自然と前向きな気持ちを持つようになります。
しかし逆に、親が気付かずに発しているネガティブな言葉や態度が、子どもを不安にさせたり、消極的な考え方を身につけさせてしまったりすることもあります。
自分の普段の言葉や態度を振り返ってみることは、子どものためにとても重要です。
子どもがネガティブになる親のNG行動
子育ては楽しいこともありますが、難しいことも多くあります。親が良かれと思ってしている行動が、実は子どもを傷つけたり、自信を奪ったりすることもあるのです。ここでは、親が特に気をつけるべき行動を具体例を挙げて解説していきます。
① 他の子どもと比べる
親が自分の子どもを他の子どもと比べてしまうのは、無意識のうちにやってしまいがちな行動です。兄弟や友達と比較することで、子どもは「自分はダメなんだ」と考えるようになってしまいます。
他人と比べられることで子どもはプレッシャーを感じ、本来持っている良さを伸ばせず、自信を失います。また、周囲の人から認められることばかりを気にして、本当に自分がやりたいことがわからなくなってしまうこともあります。
子どもにはその子だけの個性やペースがあり、それを尊重することが大切です。
② 子どもの努力を認めない
子どもが何かを頑張って成し遂げた時、「それくらいできて当然」とか「もっと早くできなかったの？」といった言葉をかけてしまうと、子どもの気持ちを傷つけることになります。
親にとっては当たり前のことに見えても、子どもにとっては大変な努力が必要だった場合があります。努力をしても認められない経験が続くと、子どもは頑張る意味を見失い、自分には能力がないと思い込んでしまいます。
どんなに小さなことでも、「よく頑張ったね」と子どもの努力をしっかり認めることが、自信を持たせるためには必要です。
③ 否定的な言葉ばかり使う
親が日常的に「無理」「できない」「疲れた」といった否定的な言葉を口にしていると、子どももその言葉を真似するようになります。なぜなら子どもは親の言葉を自然に覚え、その通りに行動しようとするからです。
親が常に物事を否定的に捉えると、子どももまた何事もネガティブに考える癖がつきます。そして、これが日常化すると、子ども自身が新しいことに挑戦する気持ちを失い、困難を乗り越える力が弱くなってしまいます。
普段からなるべく前向きな言葉を意識して使うことが、子どもの気持ちを明るく保つためには重要なのです。
④ 子どもの話をきちんと聞かない
子どもが自分の気持ちや体験を話そうとした時、親がそれを聞き流したり、無視したりすると、子どもは「自分のことは誰も気にしていない」と感じてしまいます。
特に、悩み事や不安なことを話している時にきちんと聞いてもらえないと、子どもは孤独感や悲しみを抱えやすくなります。こうした経験が続くと、子どもは自分の考えを表現することを諦め、自信を失います。
子どもの言葉にしっかり耳を傾け、「それはつらかったね」と共感を示すことで、子どもは安心し、自己肯定感を高めることができます。
⑤ 心配しすぎて何でも口を出す
親が子どもを心配しすぎて、何でも代わりにやってしまったり、口を出し過ぎたりすると、子どもは自分で考える力や、自分で物事を決める力が育ちません。
親に何でも決めてもらうことに慣れてしまうと、子どもは自分で決定を下すことに対する不安を感じるようになります。結果的に、自分で判断することが怖くなり、新しいことへの挑戦を避けるようになります。
子どもの安全を守りつつも、適度な距離感を持ち、自分で決める機会を与えることが大切です。
⑥ 失敗を繰り返し指摘すること
親が過去の失敗を繰り返し指摘すると、子どもはその記憶を強く意識するようになり、新たな挑戦をためらうようになります。
例えば、以前に上手くいかなかったことを子どもが再びやろうとするときに、「前もできなかったでしょう」と言われると、子どもは挑戦そのものを怖がってしまうのです。失敗は誰にでもあることですが、それを何度も強調されると、子どもは自分自身に自信が持てなくなり、「自分は何をやってもダメだ」と考えるようになります。
親が子どもに対してできることは、失敗を強調するのではなく、「次はきっとできるよ」といった前向きな励ましを与えることです。
⑦ 完璧を求めすぎてしまうこと
親が子どもに高すぎる期待や完璧を求めると、子どもは常にプレッシャーを感じてしまいます。「もっと良い点数を取りなさい」「もっと上手にできるでしょう」と繰り返し言われることで、子どもは自分の努力が認められないと思い、結果を恐れるようになります。
このような環境では、失敗を極端に恐れるようになり、挑戦する意欲が低下し、自信を持てなくなってしまいます。親が心がけるべきは、結果ではなく努力の過程を認めることです。「一生懸命頑張ったことが何より大事だよ」と伝えることで、子どもは安心して前向きに行動できるようになります。
子どもを前向きにする親の関わり方
子どもがネガティブになる行動を避けるだけではなく、子どもの気持ちを前向きにする行動を積極的に行うことも大切です。ここでは、日々の生活の中で実践できる親の関わり方を紹介します。
子どもの小さな成功を認める
子どもが何かを達成した時、それがどんなに小さなことでもしっかり認めてあげることが大切です。子どもが「できた！」と感じる経験を繰り返すことで、自信を持って行動することができるようになります。
「お片付けができてえらいね」「お手伝いありがとう、助かったよ」など、具体的に褒めることが子どものやる気を育てます。
挑戦する気持ちを大切にする
子どもが新しいことに挑戦したいと言った時には、その気持ちを尊重し、勇気づける言葉をかけましょう。「やってみよう」「失敗してもいいよ」と伝えることで、子どもは安心して挑戦できます。親が子どもの挑戦を楽しそうに見守る姿勢を示すことで、子どもは積極的に行動できるようになります。
子どもの話に共感して聞く
子どもが話をしている時には、途中で口を挟まず、最後までじっくりと聞く姿勢を見せましょう。子どもが悩みや不安を感じている時は、「それはつらかったね」「わかるよ」といった共感の言葉をかけることで、子どもは親を信頼し、安心して自分の気持ちを伝えることができるようになります。これが前向きな心を育む基本となります。
親が前向きな姿を見せる
子どもは親の姿を見て育ちます。そのため、親自身が日頃から前向きな態度を意識して見せることが重要です。例えば失敗したときも「次は頑張ろう」と明るく切り替える姿勢を示すと、子どもも同じように前向きな気持ちを身につけることができます。
まとめ
親が子どものネガティブ思考の原因となる行動を避けることは重要ですが、それ以上に子どもが自分を好きになり、自分を信じられる環境を作ることが大切です。そのためには、子どもと日常的に明るい会話を増やすことや、一緒に楽しめる時間を意識して作ることも必要です。
毎日のちょっとしたポジティブな親子のやり取りが、子どもの心を前向きに育てる何よりの栄養となります。親自身もリラックスし、子育てを楽しむ気持ちを忘れないようにしましょう。
