「エアコン冷えのあなたに」朝固まった背骨がつらい…そんな日に試したい“お目覚めほぐしヨガ”

どうしてエアコンの中で寝ると身体が固まるの?
夏の冷房環境では、無意識のうちに身体が冷えています。掛布団に関しても、冬の場合は、少しはみ出てるだけで寒い!と感じ目が覚めることがありますが、夏の場合はそうではなく、冷えすぎないようにお腹周りに軽くかけているだけという方も多いのではないでしょうか。
涼しいからといった理由で短いTシャツや短パンを選びやすくもなりますが、肌の露出が増えることで、知らないうちに身体が冷え筋肉や関節がこわばりやすくなるのです。特に背骨まわりは、長時間同じ姿勢のまま眠ることで血流も滞りがちになります。背骨本来の柔軟性が失われてしまい、朝起きた際に、「硬い!バキバキだ…」と感じるようになってしまいます。

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背骨の動きからくる夏バテとは
背骨の動きが悪くなると、実は「呼吸」にも影響が出てきます。なぜなら、呼吸のたびに肺が膨らみ、肋骨や背骨も連動して動いているから。
しかし背中が固まることで、肋骨や肋骨と肋骨の間にある、肋間筋(ろっかんきん)が広がりにくくなり、呼吸を深めることにブレーキをかけてしまうのです。筋肉が硬くなり、窮屈になっている状況の為、自然と呼吸は浅く、速くなってしまいます。呼吸が浅い状態が続くと、注意したいのが『自律神経のバランス』。
夏は暑さに対応するため、外に出るだけでも交感神経が優位になり、更に仕事のストレスや忙しさも重なれば、身体は常に「緊張モード」に。朝起きたばかりなのに疲労感があったり、心がソワソワ、やる気が低迷したりするのはそのためかもしれません。
きっかけは背骨の硬さから、自律神経の乱れ、そして蓄積された夏の疲労から『夏バテ』の状態に発展しかねません。心の健康にも深く関わっていきますので、日頃からほぐす動きを取り入れて、身体の内側もリラックス出来る空間を作ってみてはいかがでしょうか。

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ベッドの上で出来る「目覚めほぐしヨガ」
1、正座の姿勢から上半身を前に預けたチャイルドポーズになり、両手を前に伸ばします。
2、呼吸を整え、手の平1つ分手前に動かします。息を吸って、吐きながら目線をお腹に移し、背中を丸くしていきましょう。固まった背骨を優しく押し出します。

photo by Naoko Iwasaki
3、徐々に手の平を膝に近づけて、呼吸を吐きながら背骨を押し出し、呼吸に合わせて伸びを深めていきましょう。

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4、まだ余裕があったら、両手を絡めて、背骨を反らせながら、息を吸いながら両手を上げ、吐きながら背中を丸くし、手の甲で押し出していきます。

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詳しい内容は、こちらからもご覧いただけます。
岩﨑奈緒子
11年間空間プロデュースを行う会社員として過ごし、自律神経失調症を経験。身体と心に目を向ける大切さや、日常の選択は自らと向き合うことで変わることをヨガから学ぶ。睡眠に特化した「ぐっすりヨガ」の開講をきっかけに睡眠の学びを始め、現在はカウンセラーとしても活動。『ヨガ×睡眠で、出会えた方やその回りの方々の日常を平穏に守り、より幸せにすること』を目標としている。RYT200/マタニティ・産後/チェアヨガ/スリープケアカウンセラー/更年期ナビゲーター。プライベートでは、2児+わんこのママ。