<夏のむくみに>股関節・骨盤まわりをゆるめて巡りを改善!寝たままできる&運動量ゼロの楽々ポーズ

冷房からの冷えや運動不足で悪化する夏のむくみ

夏は一見、動きやすい季節に思えますが、猛暑の影響で体を動かす気力が落ちたり、冷房で脚が冷えてしまうことも多いですよね。デスクワークのあとや夕方にはふくらはぎがパンパンに張り、足先が冷たくなる…そんな症状は、下半身の「巡り」の悪さが関係しています。

巡りが悪くなる原因は、日常生活の中にあります。

・冷房や冷たい飲み物で下半身が冷える

・汗で水分や塩分のバランスが崩れ、水分をため込みやすくなる

・座りっぱなし・立ちっぱなしで脚の筋肉ポンプが働かず、血液やリンパが滞る

・股関節や骨盤まわりが硬くなり、巡りの通り道が狭くなる

これらが重なることで、むくみ・冷え・だるさが悪化します

巡りの悪さからくるむくみを解消するには?

むくみや冷え、だるさといった下半身の不調を解消するには、筋肉や関節の柔軟性と血液・リンパの流れを意識したケアが大切です。特に次の4つは、日常的に意識したいポイントです。

・股関節・骨盤周りの筋肉をゆるめる

 硬くなると血管やリンパ管が圧迫され、巡りが悪化します。

・脚を心臓より高く上げる

 血液やリンパの逆流を助け、むくみの解消につながります。

・骨盤底筋や腸腰筋(上半身と下半身をつなぐ筋肉)の緊張をほぐす

 腰や背骨まわりの負担が減り、血流やリンパの流れがスムーズになります。

・足の末端まで血流を促す

 体の中から温まることで、冷えの改善にもつながります。

そこで今回は、これらを同時に満たすことができる、脚を壁に上げるポーズ「ヴィパリタカラニ」のアレンジ版をご紹介します。

寝たままできる夏のむくみ対策ポーズ

寝転がったまま手軽にできるこのポーズは、股関節や骨盤周りの緊張をやさしくほぐし、血流やリンパの流れを促します。膝を曲げて足を合わせる形は、股関節の硬い方でも無理なく続けやすく、むくみケアにぴったりです。心身のリラックス効果もあるので、終わったあとは身体が軽く感じられ、一日の疲れをリセットするのにも効果的です。

やり方

※ 靴下を履くなどして、足先が冷えないように気をつけながら行ってください。

Photo by Kayoko Yoshida

1)壁に両脚を上げて仰向けになる。

Photo by Kayoko Yoshida

2)膝を曲げて、足の外側(小指側)同士を合わせて壁につける。股関節や内ももの柔軟性に応じて、膝の曲げ具合を調節する。

3)両腕は楽な位置に置き、目を閉じてゆっくりと呼吸を続けてキープする。

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。