【旬のミョウガ】冷蔵と冷凍、保存の仕方で何が変わる?香りを保つ長期保存のコツを栄養士が解説

ミョウガの香りを保つ&長期保存するコツ

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ミョウガを保存する際は、目的に合わせて保存方法を変えましょう。

  • 香りを楽しむなら「冷蔵保存」
  • 長期間味わうなら「冷蔵保存」

「冷凍保存」香りを楽しむなら「冷蔵保存」

ミョウガの香りを料理に活かしたい場合は、冷蔵保存がおすすめです。食感が損なわず、美味しさをキープできます。

ミョウガは、以下の手順で保存します。

  1. キッチンペーパーを水で濡らし、ミョウガを包む
  2. 1をさらにラップで包む
  3. 保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存する

保存袋に入れることで冷気による乾燥が防げるだけでなく、香りや鮮度も長く保てます。1週間を目安に、状況を見ながら早めに使い切りましょう。

長期間味わうなら「冷凍保存」

ミョウガを長く楽しみたい場合は、冷凍保存がおすすめです。冷蔵庫よりも長期保存が可能なため、買い置きにも便利です。

ミョウガを冷凍する際は、以下の手順で進めましょう。

  • ミョウガをラップで包む
  • 保存袋に入れて、冷凍庫で保存する

用途に応じて細かく刻んだりスライスしたりし、1回量ごとに小分けしておけば便利です。冷凍したミョウガは、2~3週間を目安に使い切りましょう。

食酢に漬ければ冷蔵庫でも長期保存が可能

冷蔵で長期保存したい場合は、食酢に漬けるのも1つの手です。食酢に含まれる酢酸は、細菌の増殖を抑制する効果が期待できるため、保存袋よりも長期保存が可能です。

暑さで食欲が低下する夏でも食べやすく、栄養を手軽に補給できます。

『ミョウガの甘酢漬け』

  1. 保存容器を煮沸消毒する
  2. 湯通ししたミョウガ5個に塩1.5gを揉み込む
  3. 1の水気をよく絞る
  4. 食酢15gと砂糖7gを合わせた調味液に2~3日漬ける

塩の防腐効果も期待できるため、1ヵ月ほど冷蔵庫で美味しく保存できます。

冷凍したミョウガを利用する際の注意点

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冷凍したミョウガは、冷蔵保存のミョウガに比べて香りや食感が劣るため、そのままよりも汁物に入れるなど加熱して食べるのがおすすめです。また、細かく刻んだ方が食感の変化が気になりにくくなります。生で食べるのであれば、薄くスライスしたものや細かく刻んだものを使いましょう。さっぱりとした風味とシャキッとした食感が魅力のミョウガを常備して、暑い夏の日を乗り越えましょう!

【参考文献】

独立行政法人 農畜産業振興機構「みょうがの需給動向」

JAグループ福岡「みょうが」

農林水産省「食酢には、いろいろな効果があります!」

J-Net21「よくわかる食品保存の基本 第1回食品の「傷み」を防ぐための基本」 

ライター/管理栄養士 山田佳奈子 

約8年間保育園で献立作成や給食づくり、栄養相談に携わる。とくに食育活動に力を入れており、0歳から5歳の年齢に合わせた指導で「食を楽しく学ぶ」を大切に活動。アトピーや運動誘発性小麦アレルギーの発症、2年間のイギリス生活などでからだと食の関わりに関心をもつ。現在は、子育てをしながら執筆活動をメインに食と健康に関する情報を発信している。

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事業を行っている。また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢献活動を行っている。