雲南省哀牢山で、中国西南地域最大のカミキリムシ初確認

雲南省の哀牢山国家級自然保護区で確認された中国西南地域で最大のカミキリムシ「威氏王天牛」。(成都=新華社配信/趙力)

 【新華社成都8月7日】中国四川省の成都華希昆虫博物館の館長で、昆虫学者の趙力(ちょう・りき)氏はこのほど、中国西南地域で最大のカミキリムシ「威氏王天牛」(学名Autocrates vitalisi)が、雲南省の哀牢山国家級自然保護区の標高2450メートルの地点で初めて確認されたと明らかにした。

 趙氏とメディア取材班、哀牢山保護区の職員が哀牢山で昆虫の撮影を行った際、小川のほとりでこの巨大なカミキリムシを発見した。測定によると体長は8センチ弱で、記録されている同種の最大体長に近い。同種は西南地域に分布するカミキリムシの中で最大種となっている。

 趙氏は「これまでの威氏王天牛の分布記録は標高800~1500メートルの森林だったが、今回の発見は千メートルも高い2450メートルで、記録を大幅に更新した」とし、これは現在まで世界で確認されている威氏王天牛の分布の最高標高記録だと述べた。(記者/李倩薇)

雲南省の哀牢山国家級自然保護区で確認された中国西南地域で最大のカミキリムシ「威氏王天牛」。(成都=新華社配信/趙力)

雲南省の哀牢山国家級自然保護区で確認された中国西南地域で最大のカミキリムシ「威氏王天牛」。(成都=新華社配信/趙力)

雲南省の哀牢山国家級自然保護区で確認された中国西南地域で最大のカミキリムシ「威氏王天牛」。(成都=新華社配信/趙力)