「私は嫌われている?」愛猫との関係性にまつわる3つのお悩みに専門家が回答!

愛猫とは言葉で通じ合うことができないため、「もしかして嫌われてしまった?」など、その関係性に不安や悩みを抱えてしまう飼い主さんも少なくないようです。

そこで今回は、愛猫との関係性にまつわるお悩みを3つ取り上げ、ペットの行動治療も行う行動学の専門家・椎木亜都子先生に詳しく解説していただきました。

(1)愛猫が一緒に寝てくれないのは安心できないから?

「私は嫌われている?」愛猫との関係性にまつわる3つのお悩みに専門家が回答!

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫は本来群れではなく、単独で生きる動物のため、“ひとり”で寝るのが自然です。一緒に寝てほしい気持ちもわかりますが、飼い主さんと一緒でなくても、愛猫がほかの場所で安心して寝ているようなら、まったく問題ありません。

なお、愛猫と一緒に寝る場合、飼い主さんの眠りが浅くなったり、猫を圧迫してしまうリスクがあったりと、少なからずデメリットもあります。別々でぐっすり安眠できるのは、お互いにとってよいことともいえるでしょう。

(2)ひざにのって甘えてくるのに、愛猫が抱っこさせてくれないのはなぜ?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫にとって「自らひざにのる」のと、「人に抱き上げられる」のは大違い。少なからず自由を奪われる「抱っこ」を苦手とする猫は大多数で、どんなに甘えん坊でも「抱っこはさせてくれない」という猫も少なくありません。

自ら飼い主さんのひざにのって、甘えに来てくれているのであれば、信頼関係は十分。抱っこができないからといって、関係性に問題があるわけではないでしょう。

(3)最近お迎えがないときあるのは、愛猫に嫌われてしまったから?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

病気でぐったりしているわけでもなく、帰宅後いつもと変わらない様子なら、留守中にぐっすり寝ていたのでしょう。飼い主さんが必ず帰ってくると確信できていて、安心している証拠です。

また、毎日のように「待ってました!」とばかりに、かなり興奮した様子で出迎えるようなら、むしろ不安のほうが強く心配なことも。留守中に安心して休めるのはよいことです。信頼関係が築けているので、関係性もまったく問題ありません。

飼い主さんとしては「ちょっとさみしい」と感じるようなことでも、猫との関係性においては問題のないことが多いようです。どうしても心配な場合は、一度専門家に相談してみてもよいでしょう。

お話を伺った先生/椎木亜都子先生(獣医師 「ペット問題行動クリニックBLISS」)

参考/「ねこのきもち」2025年7月号『素朴な疑問から、困りごとまで。深刻度別にアンサー! 猫との関係性Q&A』

文/長谷部サチ

※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。

※記事と写真に関連性がない場合もあります。