予選Q2敗退、決勝無得点……落胆するハミルトン。自身”更迭”発言も「でも、今もレースが大好きだ」

 F1ハンガリーGPの予選でQ2敗退を喫し、「フェラーリはドライバーを変えた方がいい」と自虐的なコメントを発して落ち込んでいたルイス・ハミルトン。決勝レースでも入賞圏内には届かず、表情は冴えないままであり、その背景には「あまり良くない状況」があることを示唆した。

 ハミルトンはハンガリーGP予選で振るわず、Q2脱落。今季から加入したフェラーリのマシンに、なかなか馴染むことができず、苦しい状況が続いている。そして今季苦戦の要因は、自身のドライビングにあることを示唆した。7回のドライバーズタイトルを獲得し、歴代最多105勝を挙げてきたドライバーが、大いに落胆。しかもチームメイトのシャルル・ルクレールが、最強マクラーレン勢を差し置いてポールポジションをもぎ取ったことも、それに拍車をかけた。

 迎えた決勝レースでハミルトンは1ストップの戦略を採り、ポジションアップを狙った。スタート時に履いたハードタイヤで42周を走り、その後ミディアムタイヤに交換。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)やエステバン・オコン(ハース)を抜いたが、それ以外にはほとんど動けず、最終的に12位でフィニッシュした。

 予選後の悲観的な発言について、スカイスポーツF1からレース後に改めて尋ねられたハミルトンは、控えめな返答に止まった。

「特になにもないけど、悪い予感がする時には、そういうもんだ」

 そうハミルトンは語った。

「裏では、良くないことがたくさんあるからね」

 そんなハミルトンには、レポーターからこんな質問が飛んだ。「今もレースが好きですか?」と。するとハミルトンは、こう短く答えた。

「今でも好きだ。僕は今でも、レースが好きなんだ」

 なおレース中にハミルトンはレッドブルのマックス・フェルスタッペンに押し出されるような形でコースオフするシーンがあった。レース後に審議が行なわれたが、フェルスタッペンは不問とされた。

 この件について尋ねられたハミルトンは「それについては、話すことはあまりないよ」と語った。

 このレースをもってF1は短い夏休みに入るが、ハミルトンは自身のSNSで、8月8日に何らかの発表を行なうことを仄めかしており、その内容が注目される。

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