ホンダが新型「プレリュード」をホームページで先行公開。2025年9月に発売予定
2025年7月31日、ホンダは同年9月に発売を予定している新型「プレリュード(PRELUDE)」に関する情報をホームページで先行公開した。

2001年の5代目フェードアウト以来、プレリュードが復活!

全長4520×全幅1880×全高1355mm、ホイールベースは2605mmというサイズは発表されている。
プレリュードは、ホンダが久しぶりに送り出すスペシャリティ クーペだ。初代は1978年にデビューし、1982年に登場した2代目から3代目(1987年登場)で一世を風靡したが、バブル景気の崩壊や、クルマのトレンドがミニバンやSUVに移行していったことから、2001年に5代目で販売を終了し、ホンダのラインナップから姿を消した。
2023年のジャパンモビリティショーにサプライズでワールドプレミアされた「プレリュード コンセプト」は一躍注目を浴び、2020年代の半ばに市販を目指して開発中であるとされた。そしていよいよ、2025年9月に発売予定として、その先行情報が公開されたというわけだ。
コンセプトモデルのときにアナウンスされたように、そのグランドコンセプトは「UNLIMITED GLIDE(アンリミテッド グライド)〜どこまでも行きたくなる気持ちよさ×非日常のときめき〜」。大空を自由にどこまでも飛べるグライダーを発想の起点とし、優雅に滑空するような高揚感と非日常のときめきを感じさせるクルマを目指した。
エクステリアは、グライダーが滑空するような高揚感を生み出す、低くシャープなフロントノーズ、抑揚のあるなめらかなボディラインに加え、低くワイドなスタンスがダイナミックな走りを想起させる。またグライダーをイメージしたヘッドランプや、スムーズでクリーンなドアパネルを実現するフラッシュアウターハンドル、上質さを表現するフロントグリルのブラッククロームメッキなど、スペシャリティカーを体現するデザインとした。
パワートレーンなどの詳細は未発表だが・・・
インテリアも滑空するような高揚感を感じさせるデザインとし、運転席だけでなく助手席も快適な空間を目指した。インテリアのメインカラーである「ブルー×ホワイト」は、軽快なホワイトと深いブルーのコーディネートで、プレリュードのコンセプトを表現。思わず触れたくなるような、やわらかな陰影のホワイト表皮や所有する喜びを高める「PRELUDE」ロゴの刺繍など、きめ細やかな造り込みで特別感を感じさせるインストルメントパネルとした。

新型プレリュードのコクピット。
運転席と助手席を作り分け、運転席はスポーツ走行に適したホールド性を高めたシートとする一方、助手席はほどよく包まれるような快適さを提供する。低く、水平基調の視界、Dシェイプデザインのステアリングホイール、専用のフルグラフィックメーターなどが、走りへの期待感を高める。
また、新たな価値を持つ新時代のスペシャリティカーとして「特別な」「多目的な・万能な」という、相反する要素を両立するパッケージを目指し、ワイド&ローでスムーズなボディによりスペシャリティ スポーツらしいプロポーションを実現するとともに、大径タイヤと最適なホイールベースにより高い運動性能を発揮できる仕様とした。
さらに、ラゲッジルームには開口部の広いテールゲートを採用して荷物の出し入れをしやすくしたほか、さまざまな荷物を積載できる後席可倒機構や、床面ボードの下には収納スペースを設け、コンビニフックなどにより、使い勝手の高い荷室とした。
パワートレーンに関しては、ホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」をさらに進化させたとしかアナウンスされていないが、おそらくはシビックやZR-Vなどと同じ2Lの直4 直噴エンジンに2モーターを組み合わせた「スポーツ e:HEV」をベースに、エンジンとモーターを制御してレスポンスを高める「ホンダ Sプラスシフト」を搭載するはずだ。
なお、新型プレリュードのシャシにはシビック タイプRのものをベースに開発しているという。プロトタイプに試乗したときにボディ剛性の高さとホンダS+シフトによる走りの愉しさは実感できたから、市販モデルには大いに期待が持てる。
環境性能や日常での使い勝手も追求した本格的な電動化時代へ「操る喜び」を継承する、ホンダ不変のスポーツマインドを体現するスペシャリティスポーツモデル、新型プレリュード。詳細については情報が入り次第、Webモーターマガジンでも紹介していく予定だ。