平均8.7歳から──加速する“低年齢メイク”のリスクと、小学生の2人に1人が喧々している肌トラブル。ファンケル調査が明らかにしたメイクとスキンケアの落とし穴

平均8.7歳から──加速する“低年齢メイク”のリスクと、小学生の2人に1人が喧々している肌トラブル。ファンケル調査が明らかにしたメイクとスキンケアの落とし穴
株式会社ファンケルが実施した「小学生の肌に関する実態調査」によって、現代の小学生が直面する肌のリアルな状況が明らかになった。
調査対象は全国の小学4〜6年生とその保護者1,032組。
この調査から、小学生の2人に1人が何らかの肌トラブルを経験し、5人に1人は普段からメイクをしているという実態が判明した。
子どもの肌を守るために必要な知識とケアは、これまで考えられていたものとは大きく異なるのかもしれない。
半数が抱える肌トラブルとスキンケアの実情
調査でお子さんに顔の肌悩みについて尋ねたところ、約半数が肌トラブルの経験があると回答。最も多い悩みは「乾燥」で、次いで「にきび」「顔の赤み」と続く。
多くの子どもたちが洗顔料や保湿クリームといったスキンケアアイテムを使用しているものの、その大半は子ども専用ではなく、親や家族と共有する大人用という実態も見える。
日焼け止めに関しても6割以上が大人用を兼用しており、自分の肌に合うアイテムを理解しないまま使用している状況が浮き彫りになった。

平均8.7歳から──加速する“低年齢メイク”のリスク
小学生の美容への関心の高さは、メイク事情にも表れている。
5人に1人が普段からメイクをしており、その開始年齢は平均で8.7歳という結果に。使用アイテムは化粧下地やファンデーションなど、肌をきれいに見せるベースメイクが上位を占める。
しかし、その裏では見過ごせないリスクも存在する。
普段からメイクをする子どもたちのうち、約8割が肌トラブルを経験。これはメイクをしない子どもたちの経験率(約4割半)と比較して著しく高く、メイクによる肌への影響が強く示唆される。

専門家が警鐘:子どもの肌は丈夫という誤解
なぜ、これほど多くの子どもたちが肌トラブルに悩むのか。その一因は、保護者の認識と現実のギャップにある。
保護者の約7割が「小学生の肌は大人より水分量が多い」、約半数が「赤ちゃんの時より丈夫」と考えていることが調査で分かった。
しかし、ファンケルの研究では、3歳から12歳の学童期の肌は、成人よりも角層水分量が少なく、外部環境によってバリア機能が低下しやすいことが分かっている*。
こうした正しい情報が保護者に届いていない現状も、課題の一つといえるだろう。

未来の肌を守るために、今知るべきこと
今回の調査を監修した皮膚科医の棟田加奈子先生も、「小学生が日常的に正しい洗顔や保湿、紫外線対策などを行うことでトラブルを未然に防ぐ」とコメント。
子どもの肌状態を正しく理解し、年齢や肌質に合ったケアを実践することが、未来の健やかな肌を守る鍵となる。
この調査結果を受け、ファンケルは今後も子どもたちの肌とスキンケアに関する情報を継続的に発信していく方針だ。

調査名称 : 「小学生のお子様の肌に関するアンケート調査」
調査方法 : インターネット調査
調査期間 : 2025年5月2日(金)~7日(水)
調査対象 : 小学生(4・5・6年生)の児童と保護者1,032組(各1,032人/子の学年で均等割付)
地域 : 全国(北日本、東日本、西日本、南日本均等割付)
※グラフの構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合があります。
調査委託先 : 楽天インサイト
