子どもにはお小遣いを管理させてみよう!【一生困らないためのお金講座】
子どもが使う前に話し合う
物価高に悩む皆さん、お金にまつわる不安は尽きませんね。子育てをしながらお金について勉強するのは大変…と思い込んでいませんか?「無理なく、少しずつ、できることから」を合言葉に、家計について学んでいきましょう。
お子さん自身にも、自分でお小遣いの管理をして、お金の大切さや使う際の注意点などを知ってもらいたいもの。ファイナンシャルプランナーの八木陽子さんに、子どものお金管理について話を伺いました。
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▶教えてくれたのは
八木陽子さん
ファイナンシャルプランナー、キャリアカウンセラー。イー・カンパニー代表。「かたいお金の話を、楽しく分かりやすく伝える」をモットーに、家計相談や、子ども向けのお金の教育講座「キッズ・マネー・ステーション」も主宰。著書に『今から身につける「投資の心得」』(えほんの杜)など多数。
1.自分のために使うお金、人のために使うお金、貯めるお金の3 つに分ける

お小遣い帳をつけられなくても、貯金箱などで分けておけばOK
予算を分けて管理させると、足りなくなったときにどうすればいいか、自分で考える力に。「お小遣い帳をつけられなくても、貯金箱などで分けておけばOK。人のために使うお金は、誰かの誕生日プレゼントを買うためだったり、寄付したり。大人でいえば、社会のために使う税金などに置き換えられます」
2.使うときはニーズ&ウォンツで考える
「本当に必要なのか、ただ欲しいだけなのかを考えるように促してみましょう。これは大人も同じですが、ちょっと立ち止まって使い方を考えることで、衝動買いが防げます」。1の予算分けも、子どものライフスタイルに合わせて必要なお金がある場合は、項目を増やすなど工夫して。
3.慣れてきたら家族旅行のプランを立てさせてみよう

家族でプランニングを
お金を使うときのプランニングと実行を学ぶのに最適な家族旅行。「親の予算を伝えたうえで、何をするのか、どのくらい金を使うのかを調べさせます。入場料や交通費、食費などが見えてくると、お弁当を持っていこうなど、子どもなりに予算内でどう楽しむか、工夫する力が身につきます」
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お金を使うことや貯めることを学ぶのには、ある程度の時間がかかります。お子さんの年齢に合わせて、お小遣いは自分でどんどん管理してもらい、ゆくゆくは自分でやっていかなくてはいけないお金のことをしっかり学んでいけると良いですね。
イラスト/ nenne
文/中田蜜柑