「料理ができるし、お風呂にも入れられる」と育児に自信があった夫!14時間後、挫折を味わい気付いたこと【インタビュー】

長男の出産時に3カ月の育休を取得したパパ頭(@nonnyakonyako)さん。次男の出産でも育休を取得し、新生児の面倒は奥さん、パパ頭さんは長男の面倒をみるという分担でスタートした。料理もできたし、お風呂を入れるなど積極的に育児に参加をしていたパパ頭さん。しかし、初日から大きな挫折を味わうこととなる。今回は、Xに投稿されている『日々のつぶやき。』より『育休最初の日』を紹介するとともにインタビューを行った。

育児に自信はあったのに14時間で挫折…!そこで気付く「今までの育児はイージーモードだった!」

【漫画】育休最初の日に何があった?

育休最初の日02

育休最初の日03

育休最初の日04

育休最初の日05

奥さんが二人目を出産後、育休を取得したパパ頭さん。奥さんは新生児の次男を担当。パパ頭さんは長男の“にに君”のお世話をすることに。パパ頭さんが料理はできるし、お風呂にも入れられる、爪切り、歯磨きもお手の物で「私は超(スーパー)パパだ!」と育児には自信があった。しかし、育休初日すぐに打ちのめされた。

ワンオペ育児は思いのほか大変だった。会計中にいきなりどこかへ走り出す、にに君。食事はゆっくり座って食べる時間もなく、突然泣き出しイヤイヤモードに。パパ頭さんは「泣きたいのはこっちだよ…。」と、行き場のない感情で苦しんだ。1人でできると思っていた育児は、すべて奥さんのフォローあってのこと。わずか14時間で自分の育児は、「イージーモードだった!」と気付かされたパパ頭さん。この気づきを投稿すると5.9万いいねがつき、「俺も妻たちが里帰りから帰ってきたら頑張らねば!」「これを理解できる旦那さんは、世にどれだけいるのだろう」などのコメントがついた。

育児疲れの妻を労わろうと「コーヒー?紅茶がいい?」と聞いたら…?

【漫画】育児の疲弊は脳の疲弊である

脳を守れ!02

ある日の夜。明らかに疲れているようすの妻に「お茶にしようか。何の飲みたい?コーヒー?紅茶?それとも…」と尋ねたパパ頭さん。すると、「私に質問するな」との返答。何だか殺気だっている。妻を気遣ったのに逆に怒られてしまったパパ頭さんは、「何がいけなかったのだろう?」と頭を悩ませた。その後、「明日は休みだね。子どもは見てるから、君は外で羽を伸ばして…」と言うと、「静かにしてくれないか」と、強く拒絶された。一体、どうしたというのか…?その謎は、後日になってようやくわかる。

脳を守れ!03

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窓の掃除をしていた妻。窓掃除は疲れただろうと心配して声をかけると、「窓掃除はいい。目に見えて進むし、無心でできる。おかげでとても休ませてもらった。脳をな」という。パパ頭さんが意味を理解すると、パズルのように妻の機嫌が悪かった理由がわかった!育児中は数限りないタスクが頭の中をかけめぐっている。思うように進行しないうえに、常に子どもから怒涛の勢いで声をかけられる状態。もちろん、休憩はなし。夜もまともに寝られず、脳が限界に達していたのだ。

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以前、話しかけたときは奥さんの脳は、すでに飽和状態。話しかけられても脳が考えることを拒否していた。原因がわかったパパ頭さんは、どうすれば脳を休ませてあげられるのかを考えたという。本作には3.4万いいねがつき、「奥さんの脳の状態わかりみが過ぎる」という共感の声や「理解しようと努力されている旦那様がすごい」「この漫画を読んで、あのとき自分が何に苦しんでいたのかやっと判りました」など、気づきになった人もいた。

Xでは、高校教員であり2児の父でもあるパパ頭さんが育休を取得してわかったこと、子どもの成長の気づきなどをユーモアたっぷりに投稿している。今回紹介した「パパが育休を取った話」は、Xで大きな反響を呼び、描き下ろしを加えた書籍『パパが育休とってみたら妻子への愛が深まった話』になった。

気遣いや優しさのつもりであっても、かえって追い詰めてしまうこともあるのだと痛感

いいセンスだ01

――パパ頭さんが、漫画を描こうと思ったきっかけを教えてください。

漫画自体は幼い頃から趣味で描いておりますが、育児漫画については長男誕生時に深い感動を覚え、忘れないように記録しておこうと思って描き始めたのがきっかけでした。

いいセンスだ02

――漫画を描くうえでこだわっているところはありますか?

あたたかく柔らかい絵や言葉を使うようにこだわっています。

いい気付きだと思うのでそのまま深めてほしい。01

――お気に入りのエピソードがあれば教えてください。

子ども達が特に手がかかり、家で彼らを見守ってくれている妻のコンディションも限界にきていた頃に描いた『脳を守れ!』という漫画が気に入っています。気遣いや優しさのつもりであっても、かえって追い詰めてしまうこともあるのだと痛感しました。

いい気付きだと思うのでそのまま深めてほしい。02

――育児をするうえで、パパ頭さんがこだわっているところを教えてください。

できるだけ多くの時間を妻子と共に過ごし、その言葉に耳を傾けるのはもちろん、見えていなかったり言葉にはなっていないことについても、想像力を働かせることを心がけています。

お小遣いが欲しい理由01

――メッセージをお願いします。

これからもマイペースではありますが漫画を描いていくつもりです。世界のどこかでこんな暮らしをしてる家族もいるのか~とゆるい気持ちで楽しんでもらえたら幸いです。

取材協力:パパ頭(@nonnyakonyako)

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