『ながらスマホ』で事故寸前でも…罪悪感ナシ6割という衝撃の現実
電車通勤していると、立っている人も座っている人も、多くの乗客がスマホを手にしている。最初はその光景を異様に感じた人もいたかもしれないが、今では日常の一部と感じる人も多いだろう。そんな“ながらスマホ”について、クロス・マーケティングが調査を実施し、利用場面や内容、罪悪感の有無、ヒヤリとした経験などが明らかになった。

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ながらスマホの利用場面「テレビや動画を視聴中」「寝る前・布団の中」「電車・バス」が上位

ながらスマホの経験者は77.9%に及ぶ(「株式会社クロス・マーケティング」調べ)
株式会社クロス・マーケティングは、2025年8月8日~10日、全国の20歳~69歳の男女を対象に「ながらスマホに関する調査(2025年)」を実施。有効回答数:1,100サンプル。
ながらスマホをしている場面や状況を尋ねると(複数回答可)、最も多かったのが「テレビや動画を視聴中」41.2%、続いて「寝る前・布団の中」38.8%、「電車・バスなどでの移動中」30.1%という結果に。テレビや動画をBGMのように聞きながら、スマホで別の情報にアクセスするといった複数のメディアを同時に利用するながら視聴は、デジタル化が進んだ現代の特徴といえるかもしれない。
主な利用内容「ニュースや天気のチェック」、理由は「退屈・手持無沙汰」が上位

年代別で見た「ながらスマホの主な利用内容」(「株式会社クロス・マーケティング」調べ)
ながらスマホで行っていることを尋ねると(複数回答可)、全体では「ニュース・天気などのチェック」40.6%で最多、続いて「調べもの」36.8%、「SNSの閲覧」34.3%、「メッセージのやりとり」と「メール確認・返信」32.1%という結果になった。年代で見ていくと、20代は「SNSの投稿・コメント」「音楽・ラジオの再生」が高く、20代~30代は「SNSの閲覧」「動画視聴」が高い。一方、60代は「ニュース・天気などのチェック」「メッセージのやりとり」「メールの確認・返信」が高く、日常的な情報確認や連絡手段として利用しているようだ。

年代別で見た「ながらスマホをする理由」(「株式会社クロス・マーケティング」調べ)
ながらスマホをする理由については、20代~30代の多くが「退屈・手持ち無沙汰」と回答し、暇つぶしの手段となっているよう。「音や映像をBGM感覚で流していたい」といった意見も20代では目立った。ほか「習慣になっていて無意識にしてしまう」はどの年代でも高めであり、「効率的に一度に複数のことをこなしたい」「通知が来るとつい見てしまう」「気分転換・ストレス解消」といった意見も全体的に多かった。
ながらスマホに対して「罪悪感はない」「罪悪感はあまりない」を合わせると60.4%

ながらスマホに対して、罪悪感を持っている人も一定数いるようだ(「株式会社クロス・マーケティング」調べ)
ながらスマホに対して罪悪感を持っているかを尋ねたところ、「罪悪感はない」「罪悪感はあまりない」を合わせると60.4%にのぼり、多くの人が罪悪感を感じていないことが分かった。一方、ながらスマホによるトラブルやヒヤリとした経験が「ある」と答えた人は33.5%。その内容は「人や物にぶつかりそうになった」「スマホを落としそうになった」が多く、ほかにも「目的地を通り過ぎた」「道に迷った」「転びそうになった」「階段を踏み外しそうになった」「車にぶつかりそうになった」など、さまざまな危険が報告された。
無意識に手を伸ばしてしまう“ながらスマホ”は、自分だけでなく周囲にも危険を及ぼす可能性がある。利用する場面はよく考え、安全を意識して行動することが望ましい。
出典:【株式会社クロス・マーケティング】
※サムネイル画像(Image:FOTOGRIN / Shutterstock.com)