「時代遅れ」「メールでよくない?」配達員の陰口を叩く中学生へ、友が放った“粋なカウンター”にスッキリ【作者に聞く】
『汗だく配達員』01
猛暑の夏はお家でのんびり漫画三昧…!夏休み特集として、2025年によく読まれた漫画をあらためて紹介!
漫画家のゆきたこーすけさん(@kosukeyukita)が描く「運び屋ゆきたの漫画な日常」。今回は、汗だくで配達をする配達員と、彼をバカにする中学生を描いた「汗だく配達員」というエピソードを紹介するとともに、ゆきたさんに話を聞いた。
配達員をバカにする中学生と、友達の神対応

『汗だく配達員』02
『汗だく配達員』03
『汗だく配達員』04
暑い夏の日、マンションの談話室から「大人になっても絶対あんな仕事したくない」「汗だくだし、汚れるし。あんな仕事したくない」という中学生の声が聞こえてくる。彼らが言っていたのは、まさにポストに投函中の郵便配達員のことだった。
この話を聞いたゆきたさんは、「私自身、長く宅配の仕事をしてきましたし、今もしておりますが、こういう見方をされることは残念ながら、昔からときどきあることだったと思います」と話す。
炎天下の中、バイクを走らせる配達員。聞こえた言葉に気落ちしてしまった配達員だが、話を聞いていた相手の友達が、「じゃあ、これ九州まで届けてよ。63円で」と、手紙を差し出す。「山の中だよ?3日以内にね」と付け加え、配達員がいてこそ成り立つ、手紙の価値を教えていた。
変わる世間の見方
このエピソードを読んだ同業者からは「酷暑のなか汗だくで訪問したら、嫌な顔されたこともありますよ。今回のエピソードはお友達に感謝です!」という声や、「快適な生活や楽な生活ができるのは、そこまでにいたることをしてくれている人がいるからですよね」と、感動する声が届いた。
ゆきたさんも同様に「近年は宅配需要の高まりや、特にコロナ禍のなかで生活に不可欠な仕事であったことから世間の見方がだいぶ変わって来たようにも感じております」と答える。「このお友達の言葉など聞くと特に若い世代ではそうなのかな、と思う部分もあります」と語ってくれた。
取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
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