暮らしを甘くする意外な砂糖の使い道

砂糖が健康に悪影響を与えるという科学的研究が次々と発表されたことで、多くの人が食生活から砂糖を減らそうとしている。しかし、家に砂糖の袋が残っていると、戸棚を開けるたびに誘惑にさらされるのが現実だ。
無理に全部お菓子作りで使い切ったり、捨てたりする代わりに、家の中で役立ち、しかも節約にもなる砂糖の意外な使い道を紹介しよう。健康を害することなく、節約しながら砂糖を有効活用できる方法がこれだ!
舌のやけど

熱いコーヒーやピザで舌をやけどしてしまったら、砂糖を少し舌の上にふりかけると、まもなく痛みが和らぐことがある。
脱毛

ボディシュガリングは多くのプロのエステティシャンが使っている脱毛法で、自宅でもできる。ステンレス鍋に砂糖2カップ、レモン汁1/4カップ、水1/4カップを入れ、濃い琥珀色でとろみが出るまで加熱する。冷ましてから、ワックス用のシートを使っても使わなくても、気になるムダ毛を取り除くことができる。
しゃっくりを止める

息を止めてもしゃっくりが止まらない場合は、ティースプーン1杯の砂糖を試してみよう。砂糖が横隔膜をけいれんさせている神経や筋肉に作用し、しゃっくりをおさえるとされている。
草のシミの落とし方

砂糖をぬるま湯で溶かしてペースト状にし、草のシミの部分に塗る。最低でも1時間ほど置いてから、いつも通りに洗濯する。
ボディ用スクラブ

いつものボディソープにティースプーン1杯の砂糖をショットグラスで混ぜて使えば、簡単なスクラブの完成。砂糖の粒が古い角質をやさしく取り除き、肌をなめらかに整えてくれる。
顔用スクラブ

顔のスクラブを定期的に行うことで、肌の生まれ変わりを助け、毛穴の詰まりを防ぎ、ニキビ予防にもなる。シャワージェルの代わりに、砂糖ひとつまみにオリーブオイルかココナッツオイルを数滴混ぜて、やさしくマッサージするだけでOK。
切り花の栄養剤

花を長持ちさせ、バクテリアの繁殖を防ぐためには、水1/4カップに対して砂糖小さじ3と酢大さじ2を混ぜるとよい。
ヘアジェルの代わり

急いでいて髪がまとまらないときは、ぬるま湯1カップに砂糖小さじ1を溶かせば、簡易ヘアジェルとして使える。
コーヒーグラインダーやナッツミルの掃除方法

グラインダーに砂糖を1/4カップ入れて回せば、余分な油分やにおいを吸着してきれいにしてくれる。
チーズのカビ防止

チーズと一緒に角砂糖を保存すると、カビが生えるのを防ぎ、新鮮さを保てると言う人もいる。
リップスティックの持ちを良くする

口紅を塗ったあとに少量の砂糖を唇にのせ、少し置いてから、指先を軽く水で濡らして残った砂糖をそっと拭き取ります。このひと工夫で、お気に入りのリップカラーの持ちが良くなります!
唇をやわらかくする

砂糖にココナッツオイルまたはオリーブオイル、さらにミントやシナモンを加えてリップスクラブを作れば、ふっくらやわらかい魅力的な唇に仕上がる。
傷の治りを早める

砂糖には軽い殺菌作用があり、感染を防ぎながら止血も助ける働きがあるとされている。
足の角質ケア(

足のかたい角質を安くケアしたいなら、ジェルタイプの石けんに砂糖を混ぜて使い、軽石でこすれば効果的に角質を落とせる。
ムラになったセルフタンニングの修正方法

セルフタンニングローションがムラになってしまった箇所には、砂糖大さじ1とココナッツオイル1/4カップを混ぜてスクラブするとよい。砂糖が余分な色を落とし、ココナッツオイルが肌にうるおいを与えてくれる。
バナナシュガースクラブの作り方

バナナが熟しすぎて食べにくくなったら、美容に活用できる。バナナは保湿効果があり、砂糖と合わせればボディスクラブとしてぴったりだ。肌にやさしくなじませてから、シャワーで洗い流せばしっとり肌に。
ケーキを長持ちさせる

ケーキやクッキーの保存容器に角砂糖を2〜3個入れておくだけで、乾燥を防ぎ、お菓子が最大1週間ほど長持ちする。
手の汚れ落とし

車の整備や家のペンキ塗りなどで手が汚れたときは、砂糖を手洗い用の石けんに混ぜて使うと、ゴシゴシこすらなくても汚れが落ちやすくなる。砂糖の粒が油や汚れを浮かせてくれる。
辛さを和らげる

辛いものを食べすぎて口がヒリヒリするときは、砂糖を小さじ半分ほど舌にのせるか、角砂糖をなめるとよい。辛み成分のカプサイシンは油に溶ける性質があり、砂糖がそれを吸収してヒリヒリ感を和らげてくれるとされている。
アリのトラップ(駆除方法)

砂糖、水、ホウ砂を同量ずつ混ぜた液にコットンボールを浸し、アリの侵入口に置いておくと効果的。砂糖がアリを引き寄せ、ホウ砂が駆除の役割を果たす。
スズメバチやアシナガバチのトラップ(駆除方法)

水と砂糖を同量で煮てシロップを作り、冷ましてからボトルに注げば、スズメバチやアシナガバチを引き寄せるトラップになる。
害虫対策

寄生性の小さなイモムシは、植物の根にこぶを作って庭を荒らすことがある。そんな害虫を防ぐには、庭の約23平方メートルごとに砂糖2.25kg(5ポンド)をまいておくとよい。ただし、やりすぎると植物に悪影響が出るので注意が必要。
ゴキブリ駆除

砂糖と重曹を同量混ぜたものをゴキブリの出る場所にまいておくと、砂糖がゴキブリを引き寄せ、重曹が駆除の役割を果たす。
ハエ取りシート

砂糖、ハチミツ、水を同量ずつ煮てシロップを作り、冷ましたら梱包用テープに塗る。余分な液を落とし、ハエが集まりやすい場所に吊るせば、簡単なハエ取りシートが完成する。
氷や雪を溶かす

冬場、砂糖が塩の代わりに氷や雪を溶かすのに使えることは、あまり知られていない。
虫さされの対処法

砂糖と水を混ぜて作ったペーストを虫さされや刺された箇所に塗ると痛みがやわらぎ、かきむしり防止にもなる。30分ほどたったら冷たい水で洗い流す。
擬似血液(フェイクブラッド)

いたずらやハロウィンの仮装にぴったりのフェイクブラッドを作るには水、砂糖、コーンスターチを混ぜて加熱し、冷蔵庫で冷ました後、赤と緑の食用色素を加えてリアルな血の色に調整する。
割れやすいガラスを作る

もし偽のガラスが必要なときは、砂糖3カップ、コーンシロップ1カップ、水2カップ、酒石酸水素カリウム1/4カップでシロップを作ることから始めよう。これをゆっくりと沸騰させ、その間にクッキングスプレーをかけたクッキーシートを冷やす。沸騰したシロップをシートに流し入れ、冷まして固めるだけ。
ロックキャンディを作る

昔ながらのロックキャンディは材料がたった2つで、子どもたちもきっと喜ぶ。砂糖2と1/2カップを熱いお湯1カップに溶かし、そこに棒を立てて入る(洗濯ばさみを使うと固定しやすい)。あとは涼しく乾燥した場所に置いておくと、結晶ができ始めるのが見られる。