日中にぼーっとする人は「脳の血流・酸素不足」?ぼんやり脳がシャキッと目覚めるセルフケア

脳の健康に必要な「血液」
脳は、全身のエネルギーの約20%を消費しており、その機能を維持するためには安定した血流が欠かせません。
季節の変わり目や生活リズムの乱れなどによって自律神経のバランスが崩れると、全身の血行が悪くなり、結果として脳への血流も低下することがあります。
また、スマートフォンやパソコン作業で頭が前に出た姿勢が続くと、首まわりの筋肉が緊張し、椎骨動脈など脳へ向かう血流に影響を与える可能性があると考えられています。
脳の健康に必要な「酸素」
脳は、体内で消費される酸素のおよそ20%を使っています。
呼吸が浅くなったり、鼻づまりなどで十分な換気が行われないと、体内の酸素供給に影響が出る可能性があります。これが慢性的に続くと、集中力の低下や眠気、だるさといった症状を引き起こすことがあります。
脳に血液と酸素を届ける方法

イラストAC
耳の後ろにある「乳様突起」周辺には、頭部と首の境界に位置する重要な筋肉(胸鎖乳突筋など)が付着しており、この周辺をやさしく緩めることで、首まわりの血流が促され、結果として脳への循環にもよい影響を与える可能性があります。
鼻呼吸は、加湿・加温・異物の除去などの生理的機能を備えており、呼吸を効率よく行うために重要です。
鼻の通りをよくして深くゆったりとした呼吸を意識することで、全身の酸素供給が安定し、脳の働きにも良い影響を与えると考えられています。
脳が目覚める1分セルフケア

photo by Yukari Takayama
1) 右肘を机や台にのせ、右手の人差し指・中指・薬指の3本を耳たぶの後ろの出っ張り(乳様突起)にそえて、頭を軽く右に傾ける。気持ち良ければ、頭を軽く揺らしても良い。
2) 反対側も同様に行う。

photo by Yukari Takayama
3) 小鼻の横に両手の人差し指の腹をあて、小刻みにやさしく揺らす。指の位置を少しずつ上げて、鼻すじをまんべんなく揺らす。

photo by Yukari Takayama
4) 両手の人差し指で鼻すじを挟み、小さく揺らす。
血流や呼吸を促すセルフケアを取り入れることで、リラックス状態が促され、気分がすっきりしたり集中しやすくなるといった効果が期待できます。無理のない範囲で日常的に取り入れてみてください。
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高山ゆかり
ヨガインストラクター。【姿勢と自律神経を整え健やかに】 をコンセプトに活動。長年の運動不足により体調を崩したことをきっかけにヨガを始める。ヨガに筋膜リリース、ピラティスを取り入れることで硬かった体がほぐれ、インストラクターの資格取得に至る。福岡市内のスタジオ、自宅にてヨガレッスンを行う。RYT200/チェアヨガ/ピラティスインストラクター/アロマテラピー検定1級。プライベートでは2児の母。