「疲れが抜けない…」老廃物がどんどん溜まってしまうNG食習慣とは|管理栄養士が解説

体にたまる老廃物とは?

まずは、体にたまる老廃物にはどういったものがあるのか見ていきましょう!

老廃物を大きく分けると、マグロやカジキなどの大型魚に含まれる有害金属、加工食品に含まれる食品添加物、排気ガスやたばこの煙など皮膚から吸収されるなど体の外から入ってくるものと、必要な栄養素が体に取り込まれた後に体内でできるものに分けられます。

老廃物は、規則正しい生活を送っていれば便や尿からそのほとんどが排出されますが、便秘がちだったり血液の流れが滞っている場合はスムーズに排出できず、体の中に蓄積していきます。

老廃物がたまるのはこんな習慣にあった!

レトルト食品やスナック菓子をよく食べる

これらの食品には、見た目や保存性の向上などの便利さと引き換えに多くの食品添加物が含まれています。全く食べてはいけないわけではありませんが、できれば頻度を下げ、野菜や果物など生の食材から食事を摂れるといいですね。

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野菜が不足している

野菜に含まれる「食物繊維」には、体にたまった余分なものを体外へ出すサポートをしてくれます。日常的に野菜をあまり食べない、野菜が好きではない方は食物繊維が不足し、少しずつ体内に老廃物がたまってしまいます。1食につき一皿は野菜を使ったメニューを取り入れましょう。

水分をあまりとらない

老廃物は尿や汗からも排出され、そのもとになるのは水分です。快適な室内で過ごしていると、のどの渇きが感じられにくくなりがちですが、1時間にコップ1杯ほどを目安にできれば1日あたり1リットルは飲みましょう。

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老廃物を体の外に出すには?

老廃物を排出するためには、根菜や果物、海藻類に含まれる食物繊維や、納豆やキムチ、ヨーグルトなどの発酵食品をよく食べ、腸内環境を整えることが大切です。上でもご紹介しましたが、体に蓄積した老廃物は大部分が便と一緒に排出されるため、日ごろから巡りのよい体を作るための食生活を意識しましょう。

また、水分を積極的に摂ったり、体を動かす、湯船にしっかりつかるなど汗をかくことも忘れてはいけません。普段の食生活では、毒素の原因となる食品を完全に排除することはとても難しいので、なるべくスムーズに排出できる体を目指せるとよいですね。

まとめ

老廃物をためてしまう要注意な食習慣とスムーズに排出する方法をご紹介しました。老廃物は生きている限り生み出され、有害物質も体内に入ってきます。これらの不要な物質をなるべくため込まないように、日頃から体の調子を整えておきましょう。

野口久美子

管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。