トランプ大統領の職務遂行能力に不満を抱く米国の有権者たち（「YouGov」世論調査）
最新の世論調査結果
第2次トランプ政権は発足から、半年あまりが経過した。そんな中、行われた世論調査によって、米国の有権者らはトランプ大統領の実行力に不満を抱いていることが判明した。
トランプ大統領の職務遂行能力
市場調査会社「YouGov」は8月22日、『エコノミスト』誌と共同で行った世論調査の結果を発表。この調査では、トランプ大統領の職務遂行能力が焦点となった。
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過半数の回答者が不満
回答者はトランプ大統領の職務遂行能力について、「非常に満足」「やや満足」「やや不満」「非常に不満」「わからない」という5つの選択肢の中から、あてはまるものを選んだ。その結果、回答者の過半数が同大統領の職務遂行能力を疑問視していることがわかった。
満足：41％、不満：56％
調査に回答した米国の有権者1,568人のうち、「非常に不満」「やや不満」と答えた人は56％。逆に、「非常に満足」「やや満足」は41％となっている。
米国社会が置かれた状況
さらに、「非常に満足」「非常に不満」と答えた人の割合は、米国社会が置かれている現状を映し出すものとなった。
「非常に不満」または「非常に満足」が70％
「YouGov」によれば、「非常に満足」または「非常に不満」とした回答者は70％に上ったという。一方、「やや満足」または「やや不満」とした回答者は27％だった。
分断される米国社会
つまり、極端な回答が多数を占めており、米国社会の分断が示唆されているのだ。
「非常に不満」が「非常に満足」の2倍
ただし、トランプ大統領の職務遂行能力に「非常に不満」をもつ人の割合は47％であり、「非常に満足」（23％）の2倍に上っている。
支持政党別の内訳
なかでも、民主党支持層では83％が「非常に不満」と回答。「非常に満足」はわずか1％に留まった。一方、共和党支持層では54％が「非常に満足」、5％が「非常に不満」と回答した。なお、無党派層では14％が「非常に満足」、53％「非常に不満」となっている。
政治的傾向に基づく内訳
また、「非常にリベラル」だと自認する有権者は95％が「非常に不満」と回答。一方、「非常に保守的」だと自認する有権者は72％が「非常に満足」を選択したという。なお、中道派は「非常に満足」が15％、「非常に不満」が45％となっている。
トランプ大統領に限ったことではない
ただし、「YouGov」は今回の結果について、「『非常に不満』が『非常に満足』を上回るのはトランプ氏に限ったことではない」と指摘。バイデン前大統領の場合も任期満了時には、職務遂行能力について「非常に不満」と答えた人の割合が42％に達し、「非常に満足」（14％）の3倍に上っていた。
現時点での評価
「YouGov」はさらに、トランプ大統領の職務遂行能力関する現在の評価が今後も変化しないとは限らないとした。とはいえ、現時点で、トランプ大統領に不満を抱いている米国人が多いのは事実だ。
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