台風接近で関東は明日5日午前に雨のピーク 通勤ラッシュ直撃か 警報級大雨の可能性
台風15号は明日5日(金)に関東に接近し、明日5日(金)夕方までの24時間降水量は局地的に200ミリに達する可能性があります。雨のピークは午前中で、朝の通勤通学の時間帯は交通に影響の出るおそれがあります。一方、6日(土)には天気が回復し、関東は真夏の暑さがぶり返しそうです。

台風接近で関東は明日5日午前に雨のピーク 通勤ラッシュ直撃か 警報級大雨の可能性
●台風は明日5日(金)関東に接近へ

台風は明日5日(金)関東に接近へ
台風15号は今日4日午後3時現在、宮崎市の南、約80キロの位置を時速25キロの速さで北に進んでいます。台風は今夜にかけて九州にかなり接近し、その後、進路を東よりに変えて、明日5日(金)は西日本や東日本の太平洋沿岸を進む予想です。
台風が関東に最も近づくのは明日5日(金)の午後とみられますが、関東では台風の接近前からすでに局地的に大雨となっています。東京都江東区付近では、今日4日午前6時30分までの1時間に、千葉県旭市付近では午後2時までの1時間に、それぞれレーダーによる解析で約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
関東では明日5日(金)夜遅くにかけて、局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。
台風の進路や発達の程度によっては警報級の大雨となる可能性があります。低い土地の浸水や川の増水、土砂災害に十分注意してください。
●関東 明日5日(金)午前中が雨のピーク

関東 明日5日(金)午前中が雨のピーク
活発な雨雲は、台風の進行方向前面に予想されています。台風の最接近より前に雨が強まり、関東の雨のピークは、明日5日(金)の午前中となりそうです。朝の通勤通学の時間帯に雨のピークが重なります。大きめの傘とともに、濡れてしまったときのためにタオルなども用意しておくと良さそうです。
明日5日(金)夕方までの24時間に予想される雨の量は、神奈川県西部では200ミリに達する可能性があります。そのほか関東南部や、関東北部の一部でも100ミリ前後の雨となる所がありそうです。
台風の接近に伴い、強風やうねりをともなった高波にも注意が必要です。強風や大雨により交通に影響が出るおそれがありますので、時間に余裕を持って移動するようにしてください。
●6日(土)からは真夏の暑さ戻る 熱中症に注意

6日(土)からは真夏の暑さ戻る 熱中症に注意
台風は明後日6日(土)の朝までには温帯低気圧に変わり、関東の東へ抜ける見込みで、日中は天気が回復するでしょう。7日(日)と8日(月)もおおむね晴れそうです。
6日(土)からは、各地で最高気温が33度前後と、真夏の暑さがぶり返しそうです。気象庁は、7日(日)から9日(火)にかけて最高気温が35度以上になる所があるとして、「高温に関する関東甲信地方気象情報」を発表し、熱中症など健康管理に注意するよう呼びかけています。8日(月)は横浜やさいたま、前橋で最高気温35度と、猛暑日となる予想です。また、夜も気温の高い状態が続き、最低気温は25度前後でしょう。
昼夜を問わずエアコンを使用し、こまめな水部補給や休憩を心がけてください。
●大雨の時に危険な場所

大雨の時に危険な場所
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。