愛猫が『終末期』を迎えたら…おだやかな最期のためにやってあげられる4つのこと

1.介護する側・される側ともに快適な環境を整える, 2.食事と水分補給の工夫, 3.身体のケアとコミュニケーション, 4.獣医師との連携

愛猫が『終末期』を迎えたら…おだやかな最期のためにやってあげられる4つのこと

1.介護する側・される側ともに快適な環境を整える

1.介護する側・される側ともに快適な環境を整える, 2.食事と水分補給の工夫, 3.身体のケアとコミュニケーション, 4.獣医師との連携

猫の終末期は必ずしも「老齢」によるものとは限りません。強い感染症や大けがによるものであれば、若くて体力のある猫でも、終末期を迎えることがあります。

猫は環境の変化に敏感なので、終末期になっても慣れた環境で過ごさせてあげることが一番です。終末期には寝床で過ごす時間が長くなるため、愛猫が安心して休める環境を整えることが大切になります。

できれば、いつも猫が過ごしていた場所で過ごさせたいものですが、健康で元気なときと違い、昼夜の温度差やトイレまでの動線、段差などにも十分配慮する必要があります。

また、猫だけでなく飼い主さんが介護しやすい場所というのも条件に入れましょう。たとえば、寝室が愛猫のお気に入りの場所であっても、ベッドなど上り下りが難しい場所や、飼い主さんの目が届きにくい場所はあまりおすすめできません。

2.食事と水分補給の工夫

1.介護する側・される側ともに快適な環境を整える, 2.食事と水分補給の工夫, 3.身体のケアとコミュニケーション, 4.獣医師との連携

終末期に入ると、食欲が低下し、自力で食べるのが難しくなることもありますが、少しでも栄養を摂ることや水分補給は重要です。

自力での食事が難しくなっただけであれば、強制給餌も検討しましょう。シリンジを使って与えるだけでなく、パテ状のウェットフードを指で与える方法や幼児用のシリコンスプーンで口に入れてあげる方法もあります。

また、飲み込みが困難であれば、経鼻チューブの方が猫にとって負担が少ない場合もあります。ただし、終末期には栄養を与えること自体が穏やかな死を困難にすることもありますので、かかりつけの獣医師とよく相談するようにしましょう。同時に、猫が激しく嫌がる場合には、無理に続けず、そっと見守ることも大切です。

水分補給に関しては、脱水を防ぐためにも水を飲みやすい場所に設置したり、食事に水分を含ませたりするなどの工夫をしましょう。定期的な輸液についても獣医師に相談してください。

3.身体のケアとコミュニケーション

1.介護する側・される側ともに快適な環境を整える, 2.食事と水分補給の工夫, 3.身体のケアとコミュニケーション, 4.獣医師との連携

愛猫の体調に影響がないようであれば、スキンシップをとるようにしましょう。猫の気分を和らげるだけでなく、体調の変化にも気づきやすくなります。

終末期のように不安やストレスを感じやすい時期は特に、身体のケアが猫の精神的な安定につながります。毛づくろいができない場合は、ペット用のウェットシートなどを利用して定期的に清潔を保ってあげましょう。

また、マッサージも寝たきりの猫にとっては大切です。

マッサージするときは、手足の先から上半身に向かって、ごく軽い力でなでて血行を促進してあげます。毛並みに沿って優しく撫でるようにしましょう。また、手足の関節が固まらないように、無理のない範囲でゆっくりと曲げ伸ばしをしてあげるのも身体をラクにします。

マッサージは、身体をリラックスさせるだけでなく、大切なコミュニケーションです。もし、痛みが見られるときや嫌がる場合は、無理に続けずにすぐにやめてください。

4.獣医師との連携

1.介護する側・される側ともに快適な環境を整える, 2.食事と水分補給の工夫, 3.身体のケアとコミュニケーション, 4.獣医師との連携

獣医師との連携は、直接的なケアではないものの、終末期に重要となる緩和ケアや痛みの管理のためには、とても大切です。

かかりつけの獣医師さんと相談し、苦痛を和らげるための薬やケアについてしっかりと話し合いましょう。

自宅での皮下点滴や投薬など、獣医学的に見て有効で必要なことでも、飼い主さんのスキルによっては自分でやるのが難しいと感じる人もいるでしょう。頭では理解していても、実際にできなければ治療効果は期待できません。

そのようなときは、無理をせず正直にやり方のレクチャーを受け、自分でできない場合には通院での処置が可能かどうかを相談しましょう。また、自分と愛猫がどこまで通院できる状態かどうかも、理解しておく必要があります。

猫の介護はプレッシャーも多くありますが、何よりも飼い主さんが納得して行うことが重要なのです。必要であれば往診を依頼することも選択肢の一つです。

まとめ

1.介護する側・される側ともに快適な環境を整える, 2.食事と水分補給の工夫, 3.身体のケアとコミュニケーション, 4.獣医師との連携

この記事を読んで、もし愛猫が終末期を迎えたら、実際にどこまでしてあげられるのか不安を感じた方もいるのではないでしょうか。

治療の限界が見えてしまったときに、この先どうするかの判断を任されている飼い主さんには、プレッシャーの大きな問題です。しかし、一番心がけたいのは「愛猫と飼い主の両方にとって心地よい時間」を過ごすこと。

愛猫の穏やかな最期のためには、ただ苦痛がないということだけではなく、大好きな飼い主さんのそばで、安心して過ごすことも大切です。そのためにも、お世話する側にとっても快適な環境を整えることが大切です。

無理をせず、自分ができることを見極めたうえで獣医師に相談し、愛猫との時間を後悔しないように過ごしましょう。

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