猫に好かれる方法

犬に近寄ると、ほとんどの場合、舌を出して喜んで迎えてくれるだろう。一方の猫は依然として謎に包まれた生き物だ。猫は仲間を選り好みすることで知られており、その証拠に引っかき傷のある猫も多い。しかし実は、扱い方を理解していれば、猫と仲良くなることはそれほど難しいことではないのだ。
ミケル・デルガド(猫の行動に関するコンサルティング会社であるFeline Mindsの共同設立者)からの情報を基に、猫に好かれるための効果的な方法を複数紹介していく。クリックして、読み進めよう。
猫からこちらに来させる

スイスの51の家庭で行われた調査によると、人間が本など他のことに集中している時の方が、猫が近付いてくる可能性が高いことが分かった。
一生懸命遊ぶ

もう1つ研究によると、猫とのふれあいは、猫から始めるものである共に、猫が終わらせるものにすることで、より長く、より肯定的なものになるという。
猫になったつもりで近付く

猫は通常、鼻と鼻をくっつけて挨拶をする。なのでそれを真似て、猫の鼻の高さで、数センチメートル離れたところから威嚇しないように指先を差し出してみよう。
相手の高さに合わせる

腰をかがめ、動き回らず、そっと手を伸ばそう。猫が近付いて来て指の匂いを嗅いだり、指にすり寄ったりしたら成功だ。
猫が好きな場所で撫でてあげる

猫は撫でられるのが好きな場所が決まっている傾向がある。2002年の調査では、猫は額や頬を撫でられるとポジティブに反応する(喉を鳴らす、まばたきする、前足をこねる)ことが示された。
しっぽ付近は避ける

同じ研究で、猫はしっぽの周辺を撫でられると、より否定的な反応(シューッという音を出す、叩く、尻尾を振り回す)を示した。
否定的な反応?

シューッという音を出す、噛む、耳を平らにする、尻尾をピクピクさせるなど、猫には相手の行動が気に入らない、手を引くべきだということを伝えるサインがたくさんある。
距離を置く

猫に抱っこを好きになるよう強制することはできないが、あなたが猫の条件を尊重していることが理解すれば、猫の準備が整った時にあなたのところに来る可能性が高くなる。
隠れる場所を確保する

猫にはストレスが溜まった時に行く場所が必要であり、そこに自分の匂いを残しておくことで、家の中でさらに安心できるようになるのだ。
食べさせ過ぎない

食事を控えるとペットに嫌われると思っている人は多い。しかし肥満の猫を研究したところ、少なくとも一定期間はその逆であることが判明した。
健康を維持する

糖尿病や関節痛などの問題を回避するためにも、愛猫の健康は常に維持すべきだ。そうすれば、飼い主に対する猫の機嫌も良くなるだろう。
もっと遊ぶ

猫も、犬と同じくらい運動が必要であることを認識している人はあまり多くない。猫の問題行動の多くは、退屈や定期的な遊び時間の不足から生じているのだ。
適切なおもちゃを手に入れる

猫は、双方向で遊べるおもちゃ、特に捕食本能を引き出す羽や獲物のようなものが付いた杖型のおもちゃに最も惹かれるようだ。
抱き合わずとも絆を深める

毎日猫と遊ぶことは、猫が抱っこされる気分ではない時に絆を深める最良の方法だ。
あなたに対して良い感情を抱くように訓練する

猫にもっと一緒にいて欲しいなら、楽しいゲーム、特別なおやつ、額を撫でてあげるなどして、あなたと肯定的な事柄を連想させるようにしよう。
おやつを戦略的に使う

おやつを遠くに置いて、徐々に自分に近付けていくことで、猫があなたの近くにいることに対して安心できるようになる。猫が食べている間に話しかけて、あなたの声を喜びと関連付けさせよう。
室内で飼う

イタリアにおける研究によると、ほとんどの時間を屋内で過ごした猫(1日1時間、小さな庭への出入りが可能)は、屋外で自由に過ごした猫よりも飼い主との協調性が高かった。
飼い主のスケジュールに沿って行動させる

室内飼いの猫を日中に活動的にしておくと、夜になると一緒に寝てくれる。
幼い頃から社会化させる

子猫の場合だが、多くの研究により、人間が1日に数分でも積極的に接することで、その子猫はより友好的に育つことが分かっている。子猫の里親になるということは、保護施設や将来の飼い主にとって大きく役に立つのだ!
愛情と時間は報われる

2008年のある研究では、多くの注目、愛情を与えられ、たくさん遊んでもらった保護施設の子猫は、1年後に、同じ保護施設の他の子猫よりも愛情深く、怖がらない傾向があることが明らかになった。
しかし、適切なタイミングを選ぶ

我々と同じように、猫にもスペースが必要な時がある。猫が毛づくろいしている時、食べている時、飲んでいる時、寝ている時は撫でたり動かしたりしないようにしよう。猫を怖がらせたり、ストレスを与えたり、困らせたりすることで、負の感情をあなたと関連付けてしまう可能性もある。
おしおきはしない

いたずらした猫に怒鳴ったり、スプレーをかけたりすると猫はストレスを感じ、あなたに対して不満を抱く原因になる可能性が高い。
代わりに、別の行動を奨励することに集中する

猫にとって、我々のルールはまったく身勝手なものなのである。なので、例えばテーブルの上に飛び乗るようなら、代わりに床におやつを置いておびき寄せるようにしよう。
ブラッシングをしてみる

これは猫によって当たり外れのある方法だが、もし愛猫がブラッシングが好きなら、思わず抱っこして欲しくなるほど、あなたとの絆をさらに深める個人的な触れ合いとなることだろう。
猫の性格を考慮する

もう少し成長した猫を飼おうとしている?まずは保護施設で猫と触れ合ってみよう。多くの里親たちが、これが猫を飼う決断に大きな影響を与えたと語ってい。
まずは猫の里親になる

保護施設はストレスの多い場所なので、猫と仲良くなるにはあなたの家にいる時が一番だ。それぞれの猫には、受け入れられる交流についての独自のルールがあるものなのだ。
猫を毛並みで判断しない

189人を対象とした研究によると、人は猫の毛色に基づいて性格を判断することが多いという事実が示された。例えばオレンジ色の猫は優しい、白色の猫はよそよそしいといったようなものである。もちろん、このような思い込みは間違っている。
自分の性格を考慮する

あなたが外向的で活動的なタイプなら遊び好きな猫を飼うべきであり、ソファで寄り添うのが好きならもっと穏やかな性格の猫を選ぶと良い。
猫の行動を観察する

猫があなたの行動にどう反応するかを注意深く観察しよう。目をパチパチさせたり、耳をピクピクさせたりするなどの些細なことでも良い。猫からの合図と、彼らがどう感じているかを見分ける方法を学ぼう。
適宜調整する

あなたがそれに応じて行動しなければ、観察は意味がなくなってしまう。猫はあなたのためだけに存在しているわけではないことを忘れずに、敬意を持って接してあげよう。