朝ドラ「あんぱん」脚本・中園ミホが明かす秘話 登場人物はすべて「アンパンマン」キャラクターに当てはめていた!

朝ドラ「あんぱん」脚本・中園ミホが明かす秘話 登場人物はすべて「アンパンマン」キャラクターに当てはめていた!

 人気アニメーション「それいけ!アンパンマン」の原作者である漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さんの夫婦をモデルとしたNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合・月~土、午前8時~ほか)。劇中の登場人物たちは、どこか「アンパンマン」の妖精(キャラクター)たちに似ているようで、SNSでは「ヤムおんちゃんはジャムおじさんみたい」「朝田三姉妹がドキンちゃん、ロールパンナ、メロンパンナちゃん」などと考察が白熱している。

 放送前に行われた第1週完成試写会見で制作統括の倉崎憲は「この登場人物は『アンパンマン』のこのキャラクターじゃないかな? と想像しながら楽しんで観てもらえたら」と呼びかけていた。そんなこともあってかキャラクター考察がヒートアップしている中、脚本を手掛ける中園ミホは先日、同局で実施された取材会で「やなせさんは『ドキンちゃんは自分のお母さんがモデル』とも『暢さんがモデル』ともおっしゃっていました。つまり、二人は似ていたんだと思います。それから、『バタコさんのモデルが暢さん』ともおっしゃっていたみたいです。女の人はいろんな面があって、ドキンちゃんみたいに好奇心が強くて、ちょっとわがままだったり、バタコさんのように優しく人を支えて、いつもニコニコしていたり……。暢さんはどっちの要素もあったんじゃないかな」と“考察”した。

 一方で、中園は「初稿では『この人はロールパンナ』とか、小さい役でも全部、アンパンマンの登場キャラクター、妖精たちに当てはめていました」と打ち明けると、「これはわたしの趣味の世界でしたが、最近は推察されているみたいですね。釜次(吉田鋼太郎)、和尚の天宝(斉藤暁)、団子屋の桂(小倉蒼蛙)は、かまめしどん、てんどんまん、カツドンマン」と自分の“回答”も示し、「朝ドラを書くのは本当に大変なので、こういう楽しみ方をしながら一生懸命に書いています」と、登場人物に妖精たちを当てはめることも執筆の原動力になっていると話した。

 自身が一番好きな妖精は「ドキンちゃん」だそうで、「欲望に正直で我が道を行く感じが好きです。わたしもそうですが、いつも『お腹すいた』と言っているところに共感します。もちろん、アンパンマン、ばいきんまん、ロールパンナ、メロンパンナちゃん……みんな好き。勝手にキャラクターを当てはめて書いていると気持ちが入っちゃうので、今ではロールパンナを見るだけで涙腺が緩んだりします」とはにかんだ。(錦怜那)