岡山FWルカオが終了間際に同点弾「ドンピシャなボールを押し込んだだけ」

<福岡・岡山>後半ロスタイム、同点ゴールを決め仲間と喜ぶ岡山・ルカオ(右)(撮影・岡田 丈靖)
◇明治安田J1リーグ第12節 岡山1―1福岡(2025年4月25日 ベスト電器スタジアム)
岡山は途中出場のFWルカオ(29)が抜群の身体能力を生かして後半アディショナルタイム5分に同点弾。アウェーの福岡戦で貴重な勝ち点1を取って8位に順位を上げた。
前半7分にセットプレーで先制点を許し、福岡が逃げ切り態勢に入っていた。ルカオは後半12分に投入されるとすぐにスローインを受けて右サイドをドリブル突破。福岡DF志知孝明(31)を振り切ってペナルティーエリアに侵入するとゴール前に詰めたFW江坂任(32)にラストパスを送る。江坂のシュートはゴール右に外れたが、岡山を勢いづけるプレーになった。木山隆之監督(53)は「ルカオは非常に良かった。相手に圧力を与えていくっていうチームの考え方を実践してくれた」と、うなずいた。
17分にはMF松本昌也(30)が技ありのヒールシュートでゴールを揺らしたが、VARでオフサイドを取られて取り消される。それでも攻勢を続けてアディショナルタイム5分、MF田部井涼(25)のクロスをルカオがDFと競り合いながら右足を出してGKの頭上を抜くシュートを決めた。「速いかたちで攻めていた中で田部井選手からドンピシャなボールが来た。僕は押し込んだだけ」とルカオは興奮気味にゴールシーンを振り返った。
木山監督は「VARを含めて2つ押し込めたので。一つゴールになって勝ち点1という結果ですけど、アウェーで連敗せずに“1”を取れたのは成果。次(29日、ホーム・東京V戦)につなげていきたい」と最後まで走り切った選手をたたえていた。