世界の終わりでも生き残るであろう食べ物たち
災害時や終末的な状況においては、新鮮な食料へのアクセスが極めて困難となる。そのため、長期間保存が可能な食品は、生存の鍵を握る重要な存在となる。中には水分が少ない、塩分が高い、あるいは乾燥や缶詰などの保存技術により、自然に腐敗しにくい特性を持つ食品もある。長期にわたって栄養価と安全性を保てる食品を知っておくことは、非常時の備えにおいて非常に役立つ。
クリックして、不測の事態を乗り越えるうえで信頼できる保存食品の数々を見ていこう。
白米
密閉容器に入れ、涼しく乾燥した環境で保管すれば、白米は最大30年保存できる。油分を含むため酸化しやすい玄米と違い、白米はより安定しており、冷蔵保存を必要としない。
白米
高カロリーで、水さえあれば簡単に調理でき、さまざまな料理に活用できるため、栄養が最も重要となるサバイバルな状況で優れた主食となる。
乾燥豆
タンパク質、食物繊維、必須栄養素が豊富な乾燥豆は、真空パックや密閉容器で適切に保管すれば、無期限に保存できる。時間が経つと硬化して調理に時間がかかることがあるが、安全で栄養価も保たれている。
乾燥豆
豆は貴重な植物性タンパク源であり、発芽させればさらに栄養価が高まるため、長期的なサバイバル状況に理想的である。
はちみつ
はちみつは水分が少なく酸性であるため細菌の繁殖を抑え、ほぼ無期限に保存できる。考古学者は、古代エジプトの墓において、今でも食べられるはちみつの壺を発見している。
はちみつ
はちみつは適切に密封されていれば腐敗せず、涼しく乾燥した場所で直射日光を避けて保管すれば、あらゆる災害を乗り切るための最も信頼できる天然の保存料かつ甘味料の一つである。
缶詰肉
スパム、ツナ、チキンなどの缶詰の肉や魚は、包装によるが最大で5年間保存できる。缶詰加工は食品を殺菌し、細菌や酸素の影響から守るため安全に保つ。
缶詰肉
これらの肉類は、災害後の状況で不足しがちな必須のタンパク質と脂肪を供給する。温度変化があっても、缶に穴が開いたり錆びたりしない限り、ほとんどの缶詰は品質を保ち続ける。
粉ミルク
粉ミルクは、乾燥して涼しい場所で真空包装された状態で保管すれば、最大で2年保存できる。カルシウム、タンパク質、ビタミンDを供給し、サバイバル食で不足しがちな栄養素を補う。
粉ミルク
新鮮な牛乳の味とは異なるが、焼き菓子作りやシリアルに加えたり、水で溶かして飲んだりするのに優れている。コンパクトで軽量なため、乳製品が手に入りにくい環境で非常に役立つ。
塩
塩は腐敗しない数少ない食品の一つである。天然の保存料であり必須ミネラルとして、食物の保存や人間の生存に欠かせない。肉の塩漬けや野菜の保存、さらには傷の消毒にも用いられる。
塩
食卓塩、岩塩、海塩は適切に保管すれば無期限に備蓄でき、数世紀にわたりその有用性を保つ。
砂糖
塩と同様に、砂糖も乾燥して密封されていれば腐敗しない。効果的な保存料であり、缶詰作り、焼き菓子、発酵に利用できる。グラニュー糖、ブラウンシュガー、粉砂糖も無期限に保存可能である。
砂糖
高いエネルギー量を持つため、迅速にカロリーを補給したいサバイバル状況で重宝される。湿気が最大の敵であるため、固まったりカビが生えたりしないよう密閉保存を徹底する必要がある。
堅パン（ハードタック）
小麦粉と水だけ、場合によっては塩なども加えて作られるこの昔ながらのサバイバルビスケットは、非常に保存性が高い。ハードタックは船乗りや兵士に何世紀も使われており、適切に保管すれば20年以上持つこともある。
堅パン（ハードタック）
非常に硬く味気ないが、水やスープ、ブロスに浸すことで食べられ、腹持ちも良い。そのシンプルさと長期保存性が、災害時の頼りになる備えとなる。
乾燥野菜
適切に乾燥され、密封された野菜は10年以上保存可能である。乾燥によって細菌やカビの繁殖に必要な水分が取り除かれるため、長期保存が実現する。にんじん、じゃがいも、たまねぎ、ほうれん草などの野菜はスープやシチューに加えることで再び水分を吸い、栄養価を補う食材として活用できる。
乾燥野菜
軽量でコンパクト、さらに栄養素の多くを保っているため、新鮮な野菜が手に入らない終末的な状況下では、非常に重要な保存食となる。乾燥野菜は、限られた物資で生き抜くための備蓄品として理想的である。
インスタントコーヒー
栄養面では必須ではないが、インスタントコーヒーは士気と覚醒力を高め、生存において重要な役割を果たす。アルミ包装やガラス容器で密封し、乾燥状態を保てば最大20年の保存も可能である。
インスタントコーヒー
インスタントコーヒーは抽出器具が不要で、お湯さえあればすぐ飲める。カフェインによって集中力や活力を高める効果があり、精神的にも温かい一杯のコーヒーは大きな癒やしとなる。
ブイヨンキューブ（固形スープの素）
この小さなキューブには旨味と塩分が凝縮されており、味気ない非常食をぐっと美味しくしてくれる。密閉状態で保存すれば、賞味期限を1年ほど過ぎても問題なく使用できることが多い。過酷な状況下でも、少しの風味が食事の満足感を大きく高めてくれる。
ブイヨンキューブ（固形スープの素）
栄養は乏しいものの電解質を補い、味気ない米、豆、パスタを風味豊かな一皿に変えてくれる。スパイスやハーブが手に入らない終末的な状況では、ブイヨンキューブが貴重な風味の基礎となる。
粉末ピーナッツバター
粉末ピーナッツバターは通常のものよりも長期保存が可能で、最大5年ほど持つ。タンパク質や良質な脂質、カロリーが豊富で、エネルギー密度の高い非常食となる。
粉末ピーナッツバター
水を加えるだけで戻せる粉末ピーナッツバターは、油が酸化しにくいため、通常のものより長期保存に向いている。
フリーズドライフルーツ
イチゴ、リンゴ、バナナなどのフリーズドライ果物は、水分をほとんど失いながらも栄養と風味を保っており、密封容器で保存すれば20年以上もつこともある。
フリーズドライフルーツ
フリーズドライの果物は軽量で、そのままでも水で戻しても手軽に食べられる。終末的な状況では不足しがちなビタミンや食物繊維を補える貴重な存在である。
アルコール
ウォッカ、ウイスキー、ラムなどの蒸留酒は腐敗せず、実質的に無限の保存期間を持つ。飲用以外にも、消毒、火起こし、物々交換、保存料として活用できる万能な備蓄品である。
アルコール
生存状況では、蒸留酒は多目的に使える貴重な道具となる。特にアルコール度数40%以上の高濃度の酒は細菌の繁殖を防ぐため、衛生面でも非常に役立つ。
小麦の穀粒
酸素を遮断した容器で保存すれば、未精製の小麦粒（ウィートベリー）は30年以上の長期保存が可能である。小麦粉と違って劣化しにくく、必要なときに挽いて粉にできる点が大きな利点である。
小麦の穀粒
ウィートベリーは食物繊維、タンパク質、ビタミンを含む完全な穀物であり、発芽させれば新鮮なグリーンとしても利用できる。用途が広く保存性も高いため、長期的な食料備蓄の中核を担う存在である。
出典: (BBC) (Business Insider)
