「興味本位で来たらダメよ」霊感持ちの知人がこぞって怯える部屋。後日、ふと思いついて

オバケとではなく己との闘いだ!

『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるさんが挑戦するのは、「一度でいいからオバケを見たい。でも怖い…けど見たい…怖い怖い…やっぱ見た~い!」そんな好奇心から始まった、心霊・怪奇スポットでの飲酒!

清野さんが友人や知人、他人から直接聞いた「怪談」たち。その怪奇現象が起こったスポットにお邪魔して「日常と非日常の狭間で飲酒しよう!!!」という「攻めの飲酒」では、なんとも言えないゾクゾク感が清野さんのお酒を進めさせて…!?

「本当に怖い場所で飲酒する」という意気込みで怪奇スポットを訪れる清野さんが体験した、夏にぴったりの背筋がぞっとするようなエピソードをお送りします。

※本記事は清野とおる著の書籍『東京怪奇酒』から一部抜粋・編集しました。

恐怖の303号室

「女のオバケ」が出る303号室

誰も入ろうとしない

誰も入ろうとしない

303号室の扉が…

やはり「何か」が「いる」…

一人で行ったらどうなっちゃうのか

行くと決めたからには

ちょっとタノシイかも

キモチイー…

生きてる…

さらに刺激的な「怪奇酒」を…

マンガで描かれているのはオバケが気になって仕方ない清野さん。そもそも清野さんは「オバケ」に興味があったのか、怪奇酒を体験する中で、結果、オバケの存在は信じられるようになったのかを実際にうかがってみました!

「僕が幼少期を過ごした1980年代は、1970年代から続くオカルトブームの名残がまだ色濃くあったんです。書店やらオモチャ屋さんや児童館やらテレビやら、身近なところにオカルトじみたモノが氾濫していましたね…。そんなものに囲まれて育ったこともあって、興味自体は子どものころから強かったと思います。

オバケを信じたい気持ちはあるのですが、明確にオバケを見た経験がないので、実は、いまだに半信半疑です。100%信じるためにも、やはり一度はオバケを目撃する必要があるんですよね。

もし会えたら、死んじゃった経緯とか、そこからオバケになってしまった経緯とか。はたまた、オバケの日々ってどんな感じなのかとか、生前のプライベートな話とか、もういろいろ、たくさん聞いてみたいです」

と語ってくださった清野さんでした。

著=清野とおる/『東京怪奇酒』