食通F1ドライバー角田裕毅、高級調理器具ブランドのアンバサダーに就任。その腕前は“辛口シェフ”を唸らせるほど?

 世界を旅するF1ドライバーは各所で様々な一品に触れ、舌が肥えているのは間違いない。中でも食を愛してやまないのが、レッドブルに所属する日本人ドライバー、角田裕毅だ。

 グルメの話になると止まらない……そんな角田はアメリカの調理器具ブランドである「ヘックスクラッド」のグローバルアンバサダーに就任した。

 ヘックスクラッドは焦げ付きにくく耐久性に優れる高級フライパンなどを展開しており、辛口で知られるスコットランド出身の3つ星シェフ、ゴードン・ラムゼイがブランドパートナーを務めている。角田がサマーブレイク中に訪れたTiffany 『BLUE BOX CAFÉ BY NATSUKO SHOJI』を手掛ける日本人シェフ庄司夏子もラムゼイと並び、ヘックスクラッド料理評議会の一員だ。

 角田が料理好きであるのと同様に、奇しくもラムゼイはクルマ好き。F1パドックの常連だ。角田のグローバルアンバサダー就任に併せてソーシャルメディアに公開された動画にはラムゼイも出演し、角田がヘックスクラッドのフライパンを使用して調理したステーキには「良い焼き加減だ」と評価を下した(角田はフライパンを借りた代わりにクルマを貸すことになったようだが……)。

「サーキットだけでなくキッチンでも、僕は常にハイパフォーマンスを求めています。だからこそ、ヘックスクラッドの新しいグローバルアンバサダーに就任することをアナウンスできて本当にワクワクしています!」

 短い動画と共に角田はソーシャルメディアにそう綴った。

「常に料理というアートが大好きで、正しい装備が全ての違いを生むことを理解しています。ゴードン・ラムゼイのように、結果を求めるためにヘックスクラッドを選びます」

 今シーズン途中からトップチームであるレッドブルに昇格した角田。F1世界タイトル獲得という夢に一歩ずつ歩みを進める一方で、いつの日か自身のレストランを開きたいと語っていた。今回のヘックスクラッド・グローバルアンバサダー就任で、まずは最高級の調理器具を揃える上での心配は無くなったかもしれない。

「レストランを開きたいというのは本当です」

 角田はレッドブルの姉妹チームであるレーシングブルズ(元RB/アルファタウリ)に在籍していた際、チームを介してそう語っていた。

「そうするためには、まず世界チャンピオンなどF1で成功したいというのはもちろんです。それが今の焦点です」

「F1が最優先事項ですが、時間があればレストランは絶対に開きたいですね。レストランは開きますが、僕がシェフになることはありません。シェフになるのは本当に大変なことだというのは分かっていますし、練習する時間があるとは思えませんからね」

「シェフがメニューにのせたモノは全て、僕が常にチェックします。それが僕のレストランの形……メニューに組み込む前に常にチェックするんです」

「これはただの一時的なことで、まだ計画はしていません。場所も決めてないですし、日本国内でもないかもしれません。日本国外でも、僕はヨーロッパの料理も本当に好きですし、今はイタリア料理を心から楽しんでいます」

「F1の良いところは、色んな国に行って様々な料理を体験できることです。郷土料理を食した経験を元に、それを料理やメニューに組み込みたいです。それが良いアイデアなんじゃないかと思っています」

「日本食だけでもイタリアンだけでもなく、それぞれを組み合わせるんです。どんなモノでも組み合わせることはできると思います。それが将来的なプランのひとつです」

「でも言った通り、今はF1のことを考えています」

 ちなみに角田の料理の腕前は中々のモノなようだ。アルファタウリ時代にコンビを組んだピエール・ガスリー(アルピーヌ)に料理を振る舞った際には「彼の料理キャリアには輝かしい未来が待っている」という評価が贈られていた。

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