ニコン、レンズが伸びないインターナルズーム機構の「NIKKOR Z 24−70mm f/2.8 S II」

NIKKOR Z 24−70mm f/2.8 S II

ニコンイメージングジャパンは、Zマウントレンズ「NIKKOR Z 24−70mm f/2.8 S II」を9月26日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は371,800円前後。

ズーミングしても全長が伸びない「インターナルズーム機構」を採用し、ニコン最速のAF速度と、S-Lineならではの高い描写性能を備え、「静止画/動画撮影で高い機動力、信頼制、描写性能を発揮する」とするF2.8通しの標準ズームレンズ。

広角側24mm

望遠側70mm

繰り出し式の従来機から約130g軽量化し、他メーカーを含めた24-70mm F2.8クラスのレンズで世界最軽量となる約675gを実現。外形寸法も約142×84mm(長さ×直径)で、同クラスのレンズと比較すると、直径と長さも繰り出し式のレンズを一番延ばした状態のレンズと比較して、同レンズが一番小型になっているとのこと。

インターナルズーム機構で、レンズ内の重心移動もほとんどないため、動画撮影時のジンバル装着時も、調整しなおすことなくズーミングが行なえる。

ピント位置によって画角が変わってしまうフォーカスブリージングも、従来機比較で半分以下に抑制。直感的なズーミング操作や、安定したズームコントロールが可能で、ズーム操作に対しリニアに画角が変化するため、一定速度で滑らかなズーミングが可能。ドリーズームなどの表現も比較的容易に行なえるとのこと。

AF速度は、従来機比較で5倍高速化。テレ端時のスキャンタイムが約40%短縮し、動画撮影時もカクツキなく撮影できるとしている。

AF用のモーターには、シルキースウィフトVCM(SSVCM)を搭載。ボイスコイルモーターとニコンが開発した高性能なガイド機能を組み合わせたAF起動用アクチュエーターで、静音性と振動低減を実現する。「NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S」や「NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S」などの望遠短焦点レンズにも採用されているが、ズームレンズでは今回が初搭載となった。

S-Lineならではの高い描写性能も特徴。大口径非球面を採用し、光学設計を刷新。大口径両面非球面レンズを前玉に採用し、EDレンズと非球面レンズを効果的に配置することで、I型よりも少ないレンズ枚数になったことで軽量化を実現しつつ、ゴースト、フレアの発生源が減り、抜けの良い描写を実現した。

ピント面から均一に滑らかに広がる立体感のあるぼけを表現。メソアモルファスコート、アルネオコート採用し、強い日差しや照明下などでの撮影も対応できる。

コントロールリングは、フォーカスリングとズームリングで異なるローレット形状を採用。リングの操作感を変えられるコントロールリングクリックスイッチも備え、クリック感の有無も調整できる。L-Fnボタンは2つ採用した。

スイッチ周り

クリック感を変えるスイッチ

フィルター径は77mm。レンズフードはフィルター操作窓付きで、円偏光フィルターや可変NDをフード装着したまま操作できる。

レンズ最前面には防汚性能に優れたフッ素コートを施しているほか、高い防塵防滴性能を確保した設計となっている。